JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

「のび」をしようよ

2013-05-20 | 臨床・治療
朝起きたとき、みなさんの中で「のび」をする方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
そうです。「う~~~~~ん」と言いながら両手を上に伸ばしたり、踵をぐーっと押しだしたりするようなあの伸びです。「そういえば昔はやってたけど、いつのまにかやらなくなっているなぁ」という方も多いのでないでしょうか。実はこの「のび」、私はからだにとってとても大切な行為だと思っています。起床時の「のび」は、そもそも「あ~ やんなくちゃ・・」と思ってやることではなかったと思います。睡眠中、からだを何時間もほとんど動かすことがなく血流も穏やかな状態で目が覚め、「さぁこれから起きなくちゃ」という時に、自然と「のび」を行いからだを伸ばし、筋肉への血液の流入を促して活動に備えた行動なのです。頭で「のびをしなくちゃー」なんて思わなくても、からだが自然に欲して自ずとそういう行為にでていたはずなのです。しかし、目覚めの時点から朝のしたく・おでかけの準備などで慌ただしくむかえることが多くなった現代は、なかなか朝のゆとりのある目覚めや行動に、脳が心が行き届きづらくなってしまったのかもしれません。赤ちゃんや幼児、子供を見ていると、目覚めとともに自然と何度も「のび」をしていることに気づくと思います。また、ワンちゃんやネコちゃんたち動物たちも、目覚めから動き始めるときは気持ちよさそうに「のび」をしている姿がよく見られますよね。本来は「のび」はからだにそなわった大事な自然行動なのです。
「のび」は言い方をかえると「ストレッチ」。日頃は自分でできる簡単なストレッチを自分で気持ちよさを味わいながらおこなっておき、時に術者におまかせしてリラックスしながら伸ばしてもらう「受身ストレッチ」をとりいれておく。これが最近の私のおすすめです。「自分で行うストレッチ」は、わざわざ本などを買って勉強する必要はありません。寝っ転がって手や足、からだをいろんな方向に伸ばしたりひねったりして「あ~~きもちいいい・・」と思う体勢・姿勢をみつけて、その姿勢を10秒から30秒くらい維持して気持ちよさを味わう、これでOKです。効率よくその気持ちよさをみつける体勢を知りたい時は本を参考にしてもよいとおもいますが、基本、気持ちよい動きを自分自身でいろいろ動いてみつけることも、からだのストレッチだけでなく(余裕を持つと意味で)心のストレッチにもつながっていくと思います。ストレッチは単に「からだを伸ばそう」でなく、「きもちのいい動きをしようよ」という気持ちでやってみてくださいね。

ひとつポイントをお教えします。ストレッチをする際は呼吸は止めないようにしてください。ぐ~~っと伸ばす際は息を吐きながらおこなうと伸びやすくなります。きょくたんに言えば、男性でも女性でも「あ゛~~~~・・・・」っと言いながら伸ばしていくとよいでしょう。「息を吐く」ことは自律神経の副交感神経を優位にしてくれます。よりリラクゼーション効果を生むために、ストレッチは吐きながらやってみてください。

と、いうことで6月のキャンペーンは「ストレッチ整体」を予定しています。



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