20年前の今日、阪神淡路大震災がありました。
平成7年のこの年は、私の鍼師・灸師・按摩指圧マッサージ師の国家試験の年でした。
震災を報道で知ったとき、本当はすぐにボランティアとして現地に向いたかったのですが、国家試験をすぐ後に控えていたために行けず、試験を終えた直後からクラスメイトと神戸に向いました。
この時はまだ何ができるかなんてわかりませんでしたが、何か少しでもお手伝いできることがあれば・・、いや、なんでもよいのでとにかく何かお手伝いをさせてほしい、と思っていました。これから自分が医療に携わっていく者として、今、動かなくてはいけないときなんだと考えていました。
向かった先は「鷹取」という駅から近い「鷹取中学校」というところでした。
午前中は指示されたことをこなし、午後は被災者の方や、ボランティアで頑張ってるおられる皆さんの疲れを少しでも改善させてあげられたら・・と、希望者にマッサージをおこないました(国試の結果が出る前だったので本当はいけないのですが、自分達が学んできたことが今少しでもお役に立つことができればという想いが強く、怪我をさせないように注意に注意を重ねて施術させていただくことにしました)。
マッサージには思っていた以上の方が足を運んでくださり、稚拙な技術にもかかわらず喜んでいただくことができました(※一緒に行ったクラスメイトは在学中から臨床技術が高くプロ並みのテクニックを持っていたので、稚拙な技術なのは私くらいでしたが。。)
施術中、皆さんからいろんな話を聞かせていただきました。そしてその時間に勇気や元気をたくさんもらえたのはこちらの方でした。
被災されても前向きで、私たちなど比較にならない力強さを感じ、尊い時間を過ごさせていただきました。
国家試験合格後の勤務先(研修先)の仕事が始まってしまうため、私は2週間くらいしか滞在できませんでした。
ボランティアの皆さんはずっと頑張っているのに、ちょっときて、ちょっと手伝って、たった2週間程度で「すみません、時間がきてしまったので帰ります」…
そんな自分が猛烈に恥ずかしくなりました。
こんな程度で「ボランティア」として参加した気になるのだけはやめよう、固く心にそう決めました。
本当に、今回被災地に赴きたくさんの方と関わる中で元気をもらったのはこちらの方だったのです。
あまりドラマなどみない私ですが、当時唯一好きで観続けていたドラマ「救命病棟24時」の第3シリーズのテーマは東海地震でした。
だからシリーズの中でもこの第3シリーズに特に思い入れが強いのかもしれません。
ドラマの後半の方で、ボランティアで参加していた子たちが「ではそろそろ学校が始まるので帰ります。お疲れさまでした」とメッセージを残して帰ってしまうシーンをみて、当時の自分と重なってまたすごく落ち込み反省しました。
2週間という本当に短くて恥ずかしい期間ではありましたが、決して忘れることのない大切な経験になりました。
お金儲けじゃなく、本当に困っている人達の力になりたい。
純粋な気持ちでこの医療の道に入ったことをいつまでも誇りに思い、信念として貫いていきたいと思っています。
あれからもう20年。
震災で亡くなられたたくさんの大切な命。
大切な家族を失った方の悲しみの心情を思うだけで心が苦しくなります。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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平成7年のこの年は、私の鍼師・灸師・按摩指圧マッサージ師の国家試験の年でした。
震災を報道で知ったとき、本当はすぐにボランティアとして現地に向いたかったのですが、国家試験をすぐ後に控えていたために行けず、試験を終えた直後からクラスメイトと神戸に向いました。
この時はまだ何ができるかなんてわかりませんでしたが、何か少しでもお手伝いできることがあれば・・、いや、なんでもよいのでとにかく何かお手伝いをさせてほしい、と思っていました。これから自分が医療に携わっていく者として、今、動かなくてはいけないときなんだと考えていました。
向かった先は「鷹取」という駅から近い「鷹取中学校」というところでした。
午前中は指示されたことをこなし、午後は被災者の方や、ボランティアで頑張ってるおられる皆さんの疲れを少しでも改善させてあげられたら・・と、希望者にマッサージをおこないました(国試の結果が出る前だったので本当はいけないのですが、自分達が学んできたことが今少しでもお役に立つことができればという想いが強く、怪我をさせないように注意に注意を重ねて施術させていただくことにしました)。
マッサージには思っていた以上の方が足を運んでくださり、稚拙な技術にもかかわらず喜んでいただくことができました(※一緒に行ったクラスメイトは在学中から臨床技術が高くプロ並みのテクニックを持っていたので、稚拙な技術なのは私くらいでしたが。。)
施術中、皆さんからいろんな話を聞かせていただきました。そしてその時間に勇気や元気をたくさんもらえたのはこちらの方でした。
被災されても前向きで、私たちなど比較にならない力強さを感じ、尊い時間を過ごさせていただきました。
国家試験合格後の勤務先(研修先)の仕事が始まってしまうため、私は2週間くらいしか滞在できませんでした。
ボランティアの皆さんはずっと頑張っているのに、ちょっときて、ちょっと手伝って、たった2週間程度で「すみません、時間がきてしまったので帰ります」…
そんな自分が猛烈に恥ずかしくなりました。
こんな程度で「ボランティア」として参加した気になるのだけはやめよう、固く心にそう決めました。
本当に、今回被災地に赴きたくさんの方と関わる中で元気をもらったのはこちらの方だったのです。
あまりドラマなどみない私ですが、当時唯一好きで観続けていたドラマ「救命病棟24時」の第3シリーズのテーマは東海地震でした。
だからシリーズの中でもこの第3シリーズに特に思い入れが強いのかもしれません。
ドラマの後半の方で、ボランティアで参加していた子たちが「ではそろそろ学校が始まるので帰ります。お疲れさまでした」とメッセージを残して帰ってしまうシーンをみて、当時の自分と重なってまたすごく落ち込み反省しました。
2週間という本当に短くて恥ずかしい期間ではありましたが、決して忘れることのない大切な経験になりました。
お金儲けじゃなく、本当に困っている人達の力になりたい。
純粋な気持ちでこの医療の道に入ったことをいつまでも誇りに思い、信念として貫いていきたいと思っています。
あれからもう20年。
震災で亡くなられたたくさんの大切な命。
大切な家族を失った方の悲しみの心情を思うだけで心が苦しくなります。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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