3月から読んでいた、北杜夫の「楡家の人びと」三部作を読み終えました。
北杜夫といえば、自身、お医者さんの作家として有名ですが、父が斎藤茂吉、兄が精神科医の
斎藤茂太ということで、さらに有名ということでしょうか。
楡家の人びとは、一昨年北さんが残念ながら亡くなられて、以前読んだことがあったのですが、
もう一度読もうと思っていたものです。
近くの図書館で、新規購入図書に見つけたので読み始めていました。
明治末期・大正・昭和(終戦直後まで)の楡脳病院の家族、それを取り巻く人々それぞれの
生きざまを描いた長編小説(三部作)になっています。
小説の特徴は、淡々と個々人の生活ぶりや心持を、かなり克明に描いているところでしょうか。
作者が意図したかどうかは別として、太平洋戦争(開戦から敗戦まで)が時代背景となっており、
戦争の悲惨さを描くことにもなっています。
難しい心理描写もなく、まさに物語として楽しむことが出来ました。裏表紙の要約に「一大叙事詩」と
ありましたが、ちと大げさですが、そういったイメージの小説です。
実は、北さんは私とは無縁な人ではありません。もちろん、親戚とかでもないし、知り合いでもありませんが
新旧の違いはありますが、大学の先輩にあたります。
北さんが旧制松本高校で、私は新制信州大学人文学部(文理学部が改組され、私の当時は人文学部でした)で、
現在は「あがたの森公園」となっていますが、同じ松本高校時代の校舎で勉強しました。
我々が旧制松本高校の校舎で勉強した最後の卒業生となりました。現在は松本市内ですが、別のキャンパスに
統合されています。
私は入っていませんでしたが、校庭の隅には「思誠寮」という学生寮が当時もあって、そこには北さんの
落書きがあると、有名な話でした。
(その落書きは、あがたの森の記念館に今もあると聞いています。一度も見ていないですが)
北杜夫といえば、自身、お医者さんの作家として有名ですが、父が斎藤茂吉、兄が精神科医の
斎藤茂太ということで、さらに有名ということでしょうか。
楡家の人びとは、一昨年北さんが残念ながら亡くなられて、以前読んだことがあったのですが、
もう一度読もうと思っていたものです。
近くの図書館で、新規購入図書に見つけたので読み始めていました。
明治末期・大正・昭和(終戦直後まで)の楡脳病院の家族、それを取り巻く人々それぞれの
生きざまを描いた長編小説(三部作)になっています。
小説の特徴は、淡々と個々人の生活ぶりや心持を、かなり克明に描いているところでしょうか。
作者が意図したかどうかは別として、太平洋戦争(開戦から敗戦まで)が時代背景となっており、
戦争の悲惨さを描くことにもなっています。
難しい心理描写もなく、まさに物語として楽しむことが出来ました。裏表紙の要約に「一大叙事詩」と
ありましたが、ちと大げさですが、そういったイメージの小説です。
実は、北さんは私とは無縁な人ではありません。もちろん、親戚とかでもないし、知り合いでもありませんが
新旧の違いはありますが、大学の先輩にあたります。
北さんが旧制松本高校で、私は新制信州大学人文学部(文理学部が改組され、私の当時は人文学部でした)で、
現在は「あがたの森公園」となっていますが、同じ松本高校時代の校舎で勉強しました。
我々が旧制松本高校の校舎で勉強した最後の卒業生となりました。現在は松本市内ですが、別のキャンパスに
統合されています。
私は入っていませんでしたが、校庭の隅には「思誠寮」という学生寮が当時もあって、そこには北さんの
落書きがあると、有名な話でした。
(その落書きは、あがたの森の記念館に今もあると聞いています。一度も見ていないですが)