父からの手紙19回目をお届けします。
父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。
①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘ ’で囲みました。
1993年8月2日(葉書) 父80歳
“義母宛のお中元の礼状”
暑中御見舞申上ます。
長い梅雨期も漸く終り、八月を迎えましたが、今年は台風も多く、不況の上に、
盛夏も短かいとも云われて忌ますが如何でしょうか。
昨日は、梅園小学校でソフトボール大会が擧行され、KK“姪”達梅二は一回戦で
敗退致しました。次日曜日(八日)、七尾“義姉の実家”の恵美ちゃん(末娘)の
結婚式が有り、丁度夏休みですので、KKも連れて六日出発するとの話、TS“義姉”から聴きました。
私も、盆の墓参にだけは行く予定にして居ります。
先日は、海苔御送付戴き厚く御礼申上ます。
校野球が始まるので楽しみにして居ります。
八月二日
取急ぎ御礼右まで “原文は縦書きです”
敬具
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冒頭の写真は、父が造ったカエルとカメです。
それぞれ実際のモデルがいました。カエルは実家の縁の下の住人、カメは私が近くの
池で捕まえてきたものです。
形見であるとともに、昔を懐かしく思い出させてくれます。