たまてばこ新聞

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レコーダー録画鑑賞「甲鉄城のカバネリ」。

2016年07月16日 22時58分10秒 | TVアニメ鑑賞記録
 ノイタミナ発オリジナル作品ということで、始まる前からかなり注目されていましたね。敢えてその辺の事前情報は入れないようにしていました(汗)。ここ数年、アニメ観る時は初見のまっさらなイメージを大事にしています。

 美樹本晴彦原案キャラが美麗過ぎるだろうとか(初代マクロス知ってる時代の人間的に感慨深い)、全体的に進撃の巨人orイデオン(逃亡劇なとこ)っぽいとか、純和風な衣装とスチームパンクのミックスがすごいとか、気になる点が多過ぎてどこから書いていいものやら悩みます。それぐらい、画面からの情報量が多くて1回視聴では消化しきれないボリュームでした。

 メインキャラ以外のモブキャラの動き&背景の描き込みがとにかく細かった!TVの解像度では十分にあの奥行きのある世界観は表現しきれないと思いました。

 全12話でこの広大な舞台を見せきるのは不可能と、良い意味で説明的なエピソードを絞り、カバネリとなった主人公の生駒がヒロインである無名を救うまでの物語としたことは悪くないです。生駒のぶれないキャラクター(最終回手前だけはメンタルどん底でしたが)がしっかりストーリーを引っ張ってくれました。

 瞬間湯沸かし器のような熱血漢ではなく、研究者技術者としての冷静な視点を持ちつつ、他人のために自分の身を投げうてる勇気を持ち合わせる少年という主人公像は少し新鮮でありました。畠中君の「うしおととら」とはまた違う演技も良かったです。

 ラスボス役となってしまった美馬の言う通り、シンプルな弱肉強食の世界になるのも自然な法則、正論に見えます。おそらく不安定な現代社会の風刺でしょう。でも人間は足掻きながら生きる道を模索し続ける生き物。その代表、良くあろうとする側であった生駒に人の希望を見ることが出来、最終回観終わり思った以上にすっきりした気持ちになれました。

 今後も光を見出すまで甲鉄城は走り続けるはず。評判次第で将来続編が作られるのかな。まずは年内に映画館で上映される総集編の入りですね。スタッフの皆様頑張ってください!
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