辛口の中にも愛を!!ビデオグラファー愛

赤ちゃんから皇室を撮るカメラマン
そんな自身の創意と意志を伝えるブログ

ジャングル クルーズの撮影を通じて、夜間撮影におけるカメラとレンズ選びを、改めて考えさせられた現場であった。

2016-07-16 05:16:32 | ビデオ制作
あいにくの 曇り空でしたが

工場地帯を船上から観る、ジャングルクルーズに参加してきました。

夜の工場って神秘的ですよね。

特に横浜は川崎京浜工業地域帯と相まって
コンビナート系の工場が24時間体制で稼働しています。

煙突からできる煙も、夜空と相まって
神秘的な視線で感じることができます。

撮影依頼でクルージングに同乗しました。
8月上旬には完成するので、その際にはお知らせしたいと思います。

普段、近づくことのできない工場ばかりなので
迫力満点、臨場感もあって、あっという間の90分だった。

ジャングルクルーズの詳細はこちら

撮影に関して、当初、ソニー Z150で撮影しようかと思ったが、
暗さの底辺が判らず、でも、高画質に撮影したい。

でも、アレコレ機材を持参するのもナンセンスかと感じたので、
キャノン 5D マーク3と 24-105レンズ のシンプルなセットを
船上に持ち込んで撮影した。

手持ちでは疲れるので、マンフロットのビデオ一脚に乗せての
撮影となった。

この日、台風ではないものの低気圧が神奈川近辺を通過するとあって
午前中の川崎 横浜方面はあいにくの土砂降り。

今日は中止かぁーと、撮影予定の出向時刻 19時には
なんとか雨も上がり同乗することができた。

船は19時に 横浜赤レンガ倉庫脇の船着場を出向、
一路、工場地帯へと進路をとります。

おー、見慣れた景色も夜になると
水銀灯の明かに照らされた、鉄の巨体を
惜しみなく演出してくれます。神殿のようなシンメトリーな
デザインも数多く楽しめ、夜景評論家 丸々もとお氏も絶賛である。

撮影に関して、ISO感度は、1000だったり 10000だったりとどんどん変えていく、
レンズの絞り値は、最高でF4なので、
ISO感度で稼ぐしかない。

そのレンズにな移動された、スタビライザーで揺れを
防ぐのだが、エンジンの振動は、周波数が低く連続的に続くので
船尾で一脚を使い撮影する場合は防ぎきれない。

そんな時は、手持ちに切り替えて、体と腕でエンジンの振動を
防ぐしかなさそうだ。

動画撮影のシャッタースピードは50に固定。
記録様式は 1920X1080 30フレーム IPBで今回は撮影。

ホワイトバランスは、水銀灯 ナトリウム電灯の色味である
緑やオレンジを残したかったので、マニュアル操作の4400ケルビンで統一。

色味も損なわれず、適度に、オレンジや緑を捉えることができた。

ピントがシビアで、本当は開放値がF4なので、F5,6ぐらいにして
ピントのシャープさを残したかったが、色んな数値で撮れて
データを収集できた。

やはりコントラストが弱いので、開放値よりも数段絞った方が
シャッキリする。

レンズ性能ではあるが、開放値がF2.8だと有利に感じた。
この辺りは次回 撮影時の参考になる。

5Dの動画データは、MOVファイル系のなので
Winでは読み込めないことが多い。

今回、撮影のみの案件だったので、
帰宅後、H264 (MP4との互換性あり)のデータに変換して
納品となる。

ゲインを5D最高値 25600まで上げるとザラザラ感は否めないが
それも味となっていい感じである。理想は3200ぐらいが
漆黒の空も滑らかに表現されていい感じだ。

レンズも今回は、24-105の1本で勝負したが、
もし、余裕があるなら、もう少し寄れるレンズが有ってもいいかと感じた。

クルーズ船から工場までの距離は、一番近いところで150メートルくらい。

平均して200メートルくらいの距離はあるので
24-105では、それほどディテールまで寄れない。

まぁ、でも、船上で波の揺れや、エンジンの振動を考え、
尚且つ、あまり色んなものが持ち込めないのなら
24-105でもいいと感じる。

例えば70-200だと寄りすぎだしね。。。

迷うところではあるが、24-105でいいね。
逆に広角では物足りないし、人間の目で見た感覚が
重視される撮影なので、50ミリ前後のパースを
捉えることができるレンジのレンズがオススメである。

と、撮影に忙しいものの
刺激を頂いた撮影であった。

もちろん、楽しめた。

今度は、陸地から撮影する工業地地帯を写真に収めたいと強く感じた。