2014年 無名会 6月
6月にはいったとたん梅雨になって、
雨も激しくふって俄然紫陽花が生き生きしてきましたね。
(高幡不動6月11日)
二十韻「野良猫」の巻
野良猫の目に射られたり青葉闇 玉木 祐
単衣にあわす立縞の帯 星 明子
お茶席の所作きびきびと決まりいて 古賀 直子
老舗の菓子の練り切羊羹 祐
かきかけの原稿用紙月照らす 明
能楽堂に誘う世阿弥忌 直
ちちろ鳴く幽玄の場に手をつなぎ 祐
出雲大社のいよよめでたし 明
砂山のトンネル波にさらわれて 直
さあ飛び出すぞ安全ベルト 祐
ナオ
あられ酒おかわり自由乙な味 明
月は皓皓雪像の上 直
キリストは父親知らずマリア様 祐
子連れで赴任キャリアウーマン 明
肝っ玉どんと据わった恋女房 直
金払い良く職人気質 祐
ナウ
パリ広場ピエロの芸に人集う 明
春灯ほのかハモニカを吹く 直
花のこと花にならって花盛り 祐
旅より帰りぬくき縁側 明
首尾 平成26年 6月7日
於 関戸公民館 第3学習室
高幡不動尊の紫陽花を見た後お茶室「知足庵」でお抹茶をいただきました。床の間に掲げられていたお掛け軸。良寛書だそうです。
∞俳諧連歌∞
★ かくれ家や目立たぬ花を軒の栗 芭蕉
まれに蛍のとまる露草 栗斎
茶席から眺めた庭
どくだみのかわりで・・・(半夏生)