都内へ所用で出かけた帰り、「モネ、風景をみる眼」(国立西洋美術館)に行きました。快晴で3月並みの暖かさというせいもあり、上野公園にはたくさんの人が。制服を着た中学生のグループや巡回中の先生方(服装や持ち物ですぐわかる笑)もあちこちに見られました。この時季、修学旅行なんでしょうか?
さて、チケット売り場は多少列がありましたがほとんど待たずに入場。
作品は4つのテーマで展示され、おおよそ作品年代順になっています。国立西洋美術館のモネは常設展示で今までも何回か見ていますが、今回はポーラ美術館の作品も加わり新鮮さがありました。例えば有名な「睡蓮」の連作や「舟遊び」&「バラ色のボート」を2つの美術館の作品で比較できたり、なかなかいい企画だと思います。
モネ以外にもセザンヌ、マネ、ピサロ、シスレーなどの作品が両美術館から出展されていて、モネとそれらの作家の特徴や影響などがよくわかります。川辺を描いたモネとセザンヌの作品や、モネとクールベの雪景色など、並べて見てみると作家によって構図も色もタッチも感じ方もこんなに違うものなんだとあらためて思いました。
また、1877年に描いた「貨物列車」の煙が1902年の「チャーリング・クロス橋」という作品につながったり(自分は、ですが)、晩年の頃の幻想的なロンドンの風景のあとに並べられたシニャックの点描の鮮やかさに驚いたり、うまい展示です。
今回じっくりモネを見て、言い古されてはいますがやっぱりこの人は光の扱い方が素晴らしいと思いました。陽ざしが本当に暖かい。
でも自分がいちばん好きなモネは、実は冬景色なんです。。。笑。やっぱり寒いところで生まれたせいか、子供の頃の「雪景色」が記憶の奥底にあるんでしょうか。
機会があれば箱根のポーラ美術館にも行ってみたいです。こちらはいま「ルノワール」をやっているようです。
「モネ」のあとは東京都美術館の「東京芸術大学卒業・修了作品展」を見に行ったのですが、残念なことに最終日は昼で終了。また来年ですね。
(2014.01.31)