樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

福井県大野市

2010-03-22 23:18:38 | 日記
時たま登山の帰りなどによる福井県大野市、
名水といわれる水が湧き出ている場所でもある。

今日も思い立って水汲みがてら、午後から大野にでかける。
途中、ミチノクフクジュソウの群生場所を確認したいのも目的のひとつ。

白峰村から山越えで福井勝山へ抜ける道がある。その途中に
ミチノクフクジュソウの群生場所がある。往路で言えば左側に
看板がたっていると聞いていた。が、見つけられずに勝山へ抜けてしまった。
路肩の雪は、先週よりはぐっと減っていて、あの黄砂を降らした生暖かな風
がここにも吹いたに違いない。

大野市はサトイモの産地でもある。小さな町なのだが、400年の歴史深い城下町。
織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近が築城した城址もある。
戦国武将、朝倉義景のゆかりの地でもあり、その墓所に隣接したところにも湧水地が。

不思議にもコンコンと涌く水。
いつもの私がいくところは「清水」(おしょうず)
http://www.ono-kankou.jp/tourism/detail.php?cd=12
街中に5~6箇所に湧き水があり、名水めぐりができる町。

東京に「清水庵」(おしょうずあん)という兄ご贔屓の蕎麦屋があるのだが、
その蕎麦屋はここ大野の蕎麦やの親父が店を出したという話を兄からきいた。
どこかのお偉い(副?)頭取がここの蕎麦をえらく気に入り
東京に店を出させたときく。そんなおいしい蕎麦があるならば・・・
とまず1件。水を汲んだ場所に近いその名も「おしょうず」
「名水で打ったそば」と銘をうつ。
   う~ん・・・??ちょっと水っぽい蕎麦だった。
福井では「おろし蕎麦」というおろし大根とかつおぶしを乗せた
ぶっかけ蕎麦が主流なのだが、おろし大根にも負けない蕎麦の味と歯ごたえ、
それが福井の蕎麦の命。しかし、ここの蕎麦は名水で薄めすぎたのでは?
と思える歯ごたえのなさ。名前が一緒だったからここの亭主が東京に
でたのか?と思ったが、絶対違うだろう。

不本意だったので、もう一軒。久しぶりに蕎麦やのはしご・・・
(若いときは5件ほどはしごしたけど)
たまたま水を汲んでいた時に大野出身のおじさんと言葉を交わしたので
蕎麦屋のことを聞いた。
「福そば」 大野の碁盤の目のように整理された通りを言われたとおり歩くと見つかった。
   うん!ここのは歯ごたえのしっかりとした思っていた「おろし蕎麦」が味わえた。
ちょっと溜飲を下げた。まあ、ここの蕎麦なら東京人には気に入られるだろうと。
でも、やっぱり池田、今立、今庄の蕎麦どころの蕎麦はどこの店に入ってもはずれがない。
そんなレベルの高い蕎麦屋がごろごろしている福井。
量産せずに地道に手打ちを守っている店だからこそ・・
利に走らず、頑固親父さんたちそしてその継承者たちが守っていってほしい。
この歯ごたえを。

そうそう、復路で「ミチノクフクジュソウの群生地保護地区」と書かれた看板を見つけた♪

猿山灯台

2010-03-22 23:18:10 | 日記
21日は西穂高山荘まで今期最後のスノーシューハイク(一部アイゼンにて)楽しむはずだったが、
キャンセルとあいなったため、朝寝坊。朝のまどろみの中で黄砂がこびりついた窓をみて唖然となった。今回の黄砂は例年よりずっとひどい~。

車は泥パックしたようにどろどろで、これまたショック・・・
汚れついでに?2年越しで行けていなかった能登半島門前の猿山岬の雪割草の群生を見てこよう!
今日のこの天候なら人はいたとしても少ないだろうという予測の元。

思いついて出たのが2時頃。
今日は帰り時間を気にしなくていいので、下道をひたすら走る。
門前の道の駅に寄ったところ、ちょうど昨日と今日は雪割草のお祭りで、
門前の総持寺前でなんだかイベントをしていたらしい。でももう終わりの時間。岬到着予定は4時半。
出発がゆっくりだったのは私にとって好都合だった。。結構くねくねの山道。
半島の突端まで走らせるのだが、途中こんなところに村が!と思うような山奥に村があったり、
それを越えて海が見え出すとまた集落があるから驚いた。
途中のさびしい細い峠を抜けると、そこの地名は「姥捨」
なるほど・・・そんな侘びさが漂っている。

今日は暴風のおかげか、荒々しい日本海。久しぶりに日本海らしい海を見た。
海が盛り上がって分厚い波が寄せてくるその迫力、息をのみながらしばし見とれてしまう。
          
          そして岩にあたって砕け、飛沫が飛んでくる。
               
   岬へ出かかる少し前、高台のカーブを曲がると急に海に車が落ちるのではないか
   と瞬時ブレーキを踏んでしまう場面に遭遇した。
   カーブを曲がったとたん、下り坂になり、まるでジェットコースター?
   前面は砕ける白い波!その波が目に飛び込んできた。
                すばらしい光景だった。
                
                同じ波は2度はない。
ちょうど4時半ころ、太陽が水平線に向かっている時間、ずっと先の海はきらきらしている。
今でも目をつぶるとその景色と風の音、そして波の声が蘇る。
         

駐車場から20分ほど歩くと灯台、そして群生地に着く。
山肌片側がすべて雪割草。地元の手厚い保護の下、守られている雪割草。花言葉は「忍耐」
夕方だったせいで、花はもう眠っていた。でも白や薄紫、濃いピンクのつぼみが群生している。
                  
静かな山歩きができた。
灯台の先の猿山山頂まで約600m、山頂から駐車場まで約800m弱、結構汗をかいた。
足腰が萎えているのがわかる。そろそろトレーニングしておかないと、予定をたてた山にいけないぞ!
そんな警鐘が頭の中に流れた。

門前までの道路わきに黄緑色鮮やかに群生しているフキノトウ、ちょっと摘んでお味噌汁に・・・
なんて考えたけど、み~んなもう塔がたっていた。私と同じだ~・・・もう遅い。