夏の山開き、7月1日を前に南アルプス 光岳(てかりだけ)へ


台風の雨が通過するかどうか分からなかったけれどとりあえず飯田へ前日に入る。
昨年土砂崩れで道路封鎖されていた登山口への道、この雨でまた閉ざされるのでは
とか、通過中に土砂が落ちてきたら・・・と悪夢を見た翌朝
奥深き登山口までとりあえず車を走らせることができてほっとする。
さあ、橋を渡ってすぐから 急登の登山道が待っている
橋の袂 易老渡から易老岳まで
緑鮮やかな樹々の中ではあるがつづら折りの道が続く。
ヒノキの大木が乱立している面平
ちょっと休憩、ここから2時間半の登りがまだまだ続く
鹿のヒズメの後も生々しい


木の根っこがはびこっていたり岩がごろごろしていたり
たのしい登り道が続くつづく(汗)
鹿達はこんな山坂を屁とも思わず駆け回る
上を見上げれば さ~っと何かが走り抜けた・・?!みたいな気がする

何が棲んでいた穴かな?

コケの緑も瑞々しい
易老岳からは三吉ガレ場をそっと通り三吉平まで1時間ちょっとの尾根歩き
ここからイザルヶ岳までの上りは雪渓の上を歩く。
ちょっと緩みかけた雪渓は3年前の悪夢を呼び覚ます
瞬間フラッシュバック・・・とは言え、あの時よりはしっかりしている雪なので
足跡を探しながら踏み登る、ちょっときつい上り坂
これを越えれば水場があるぞ!と心を奮い立たせるけれど
水の音が聞こえず、涸れているのかな?と心配になる。
ここまでくると、もう気力だけで登っている感じ
6時間は歩いている

コイワカガミの葉っぱもピッカピカ、なんだか力強い緑!
雪渓を越えたとたん水の音!!!しっかりと聞こえる水の流れ♪
静高平に到着~そしてふんだんに流れる小川の水 冷たくって命の水です
勢いのある流れに頭をつい頭も突っ込みたくなるけれど・・・
水をしっかり補給して さあ!最後の歩きです
ここからは木道の上を歩く
亀甲状土のあるセンジャヶ原、ここはハイマツの南限地。
ライチョウがひょっこり顔を出してきそうな雰囲気が漂う
眼の先には小屋が入ってきた!


まだ山小屋は営業していない。7月13日からの営業、今日から荷揚げしたりの準備は開始。
だけど宿泊棟を避難小屋として開放しているという情報の基、利用させていただく。
今日の宿泊客は10人、2階には我々パーティの3人だけが陣取れた。

たまたま違うメーカーのペペロンチーノを持参していたので
ペペロンチーノの味比べとワインで宴、そして陽は落ちゆく
眼をこすって寝袋からふっと眼を覚ました瞬間
正面の窓には茜色にそまる空
太陽が顔を出す前の静寂でエネルギーを秘めた空
その燃え行く茜色に 寝ぼけまなこはふっとび
寝袋から飛び出して外へ出る。
寒い!




山肌がうっすらピンクに染まる

寒さを忘れて呆然と目の前の刻々と変化する空の色
山々のシルエットに言葉なく見とれてしまう
ご褒美以上の風景を眼に焼き付ける。
この空の色とも一期一会、この山とも一期一会
すべての瞬間が初めての瞬間であり二度と見に戻れない風景
大自然の不思議でダイナミックな神がかった空気の動きを感じる時間
昨日の流した汗でデドックス
今朝の空気で心の洗浄
さて頂上まであと15分
頂上にタッチして小屋までもどり荷物をまとめ下山開始
小屋を守っている親父さんの「気をつけて!」という
柔らかな笑顔に背中を押される。
なんとも言えないいい笑顔、眼差ししているなあ・・・
帰りは
昨日霧の中のため寄らなかったイザルヶ岳から再び静かな冨士山を頂戴し
360度のパノラマを楽しみ、下山の力を得る。

さあ気合いれて下りなければ
一気に往路 標高差1600mをくだり下りる
こうして気がついてみれば39頂目の百名山
朝焼けの富士山が、とても感動的です。
謎の穴、、、これは、ツチノコが潜んでいるに違いない! ^^;
いつもコメントありがとうございます。
山の中で出会う冷たい水には、いつも助けられます!
ツチノコって本当に存在するの?蛇の一種ですか?
2006年7月9日の記事です。 カテゴリ「不思議」からも
入れます。
幻のつちのこなんですね!
会いたくない!と言う気持ちと興味本位で見てみたい!
という気持ちが交差します。