樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

山あそび

2013-08-12 23:01:14 | 日記





富士山、立山、そして白山
日本の三名山

あんなに「山に登るなんてねえ・・・」と、私を横目で眺めていた娘が
石川を離れて東京から ふるさと石川を眺めていると
なんだか 緑あふれる木々の中に新鮮な空気と美味しい水と共に
いられることが如何に幸せなのか、を感じるようになったのか
突然 山へいきたい! と言うようになった。
こんな日が来るとは夢々思っていなかった。

来週末、娘はさっそく富士山へ行く。その前に、新しく購入した靴の具合や水の量・
背負う荷の重さなど測るために、お試しに白山(小さい頃には3度ほど登って
いる懐かしい山)を選んだ娘。東京からなら岐阜県側から登るのが近いだろうと、
私も初めての、そしていつか歩いてみたいとずっとおもっていた平瀬道から上がることにした。
2週続けての白山あそび






標高差約1500m、地図上では4時間10分
白川郷から平瀬温泉へ下り、そこからアドベンチャラスなかまぼこのような道を大白川沿いに
走ると、ダム湖の白水湖に出る。その横に平瀬道登山口がある。



大倉山避難小屋までの2時間半を娘は1時間40分というハイペース
それにつられて・・・私も2時間で歩いてしまったから、さあ大変。
しかし、ここまでの道は極上の林

苔むすほどの太さのブナ




風雪に耐え抜いているダケカンバ

大地に根を下ろし頼もしい

 
                      
        悩ましい腰つきは雪の多さを物語る


色を染め始めているナナカマド・・・と
夏もいいけど、秋に歩いたら見事だろうなあ と想像しながら歩くのもまた愉し。




よくよくみると

天然(当たり前田のクラッカー)クワガタ

裏?白山の植物は石川県側とはまた違う

これはな~に?


これは?


ふっと 白山を裏っかわから眺める場所に


辛いつづら折れの坂を上っていると

そよっと風が吹く
目の前に軽やかなトラノオがそよいでいる


桜デンブも風になびく


     
     葉っぱが丸い 白山あざみ


             
             ここには珍しい グンナイフウロ

                       
                        これは ハクサンフウロ



最後の急な坂道
階段がこれでもかこれでもか、と続く
何度深呼吸をしたことか

道端の花を見過ごしてしまいそう




南竜が馬場から上がってくる道との交差点
ここの雪解け水の冷たいことおいしいこと!正にいのちの水~♪

ここまでくればあとは平坦のランランな道


室堂はすぐそこに
赤い大屋根を広げている

避難小屋から1時間50分もかかってしまった。
やっぱり前半娘に付いていこうと年寄りのひやみず「飛ばし」たのが
あとの階段で難儀した。

室堂では暖かなお日様の下
爽やか過ぎる風が吹きつつもなんともひなたぼっこ日和
山ランチ後、背中に陽の暖かさを感じながら
ひねもす昼寝 しばしまどろむこの幸せ

なぜかニャーニャーという猫の鳴き声で目が覚めた。
下界は甲府40度を記録している様子
申し訳ない贅沢をしてしもうた。

一気に下山して飽きるほど歩いて
登山口脇にある白水湖畔ロッヂにて
焙煎したての香りたかきコーヒーをいただく。




靴の調子もよく、自信をつけた娘
来週末、富士登山へいってらっしゃ~い!
これで娘は三名山制覇なり

ちなみに ここには湖畔にいだかれたワイルドな露天風呂あり
      300円也
和みたい人はこちらだけでもお勧めです。






恒例の夏の白山 

2013-08-08 22:02:40 | 日記

当たり年の コバイケイソウ
周りは ガク で中心の1本が花


今年で2回目の参加
「白山の自然を考える会」恒例の植生調査に同行させていただいた週末。

その前の1週間がゲリラ雨、集中豪雨で何度か登山口への道が通行止めとなっていた。
足止めを食っていた人たちがどっとこの週末に集中する・・・と予想していたが
予想は大当たり。市ノ瀬の原っぱ駐車場は満杯、奥のわさび平の駐車場も満杯
私たちはのんびりの10:30出発だったので市ノ瀬園地手前の道路脇に止める羽目になった。

それだけ白山に人が入っている・・・・

時間をずらした為にかえって登る人は少なく
曇天だったため真昼の直射日光にも当たらずにすみ快適な山歩き
この調査に同行させていただくのはガツガツ登るわけでもなく
周りの景色、崩れた山肌、山の成り立ち、花々の植生そして名前 
にっくきオオバコのこと、砂防の事、登山道の補修の仕方を聞きながら
木の香りとそれを運んでくれる風を楽しめる。

         今回は雨続きの後だけに緑が光っていること!
         

                しまった~!今年もまたカメラを忘れた。
                  まずは 石川県花 の くろゆり 


これは雌雄が一緒にさいている


          
           しおらしい つぼみ

                      
                       見なきゃよかった ちょっとグロテスクな花の中

                           

次は
コバイケイソウ
こんなに群生しているのには初めてお目にかかる

それも左をみても、右を見ても状態
間にいろいろな花も咲いている

 
            咲き始めはポップコーンかはたまたトウモロコシか
            

室堂に駐在している草花監察官?お花畑案内人も珍しい!と言ってくれた
コバイケイソウの親玉 バイケイソウ

ちょっと緑っぽくて品がある


白山固有種のハクサンコザクラ


その群生


例年だとハクサンコザクラは雪解けすぐ後の春に見られるのだけど
今年は雪解けが遅かった為この時期にまだ咲いている。
だから春も夏も一緒くたに沢山の花を見れる稀に見る年らしい。
このハクサンコザクラ、花弁は1枚なんだそうだ。

  暫く花図鑑 
            
             イブキトラノオとハクサンフウロ

                          
                           オタカラコウ

         
          ババユリではなく オバユリ

                          
                           シダの仲間 カラクサイノデ

         
         カラマツソウ


ひっそりと艶やかな キヌガサソウ 草むらからドキッとするほどの艶やかさを放つ


           
           6枚の葉っぱからしか花がさかない ゴゼンタチバナ

                    
                       ハクサンフウロ

                              
                               コイワカガミ

      
       シモツケソウ

                             
                    草なんだけど シラタマノキ、大きくなって木になるのか?気になる・・・

                               
                           秋にはいの一番に赤くなるナナカマド

        
         三つ葉のバイカオウレン

                    
                     ミヤマダイモンジソウ

ふう~ 来年になると忘れてしまうけど、今年覚えておこうと思うのは
シラタマノキ 

                 

この日は南竜小屋のキャビンだから8畳を5人で快適快適!
        
小屋からケビンへの道の脇には雪渓が。
色とりどりのテントも処狭しと張られ、飲み物はこの雪渓の上で冷やされていた。
 
                     
                     ケビンへの道

この日の夜は極上の星空
さえぎる町の灯はなく星屑自身が夜空を明るくし、
そんな中でもはっきりと流れを現す白い帯の天の川
宇宙にはこんなにも沢山の星があり
地球に生きてる自分の存在自体が奇跡のよう
年をとったせいか、こんなことにも涙があふれてしまう

翌朝、室堂までは一番近い距離=傾斜はきつい とんび岩コース を登る
一番古いコースの為、自然の道・岩場なのにとても歩きやすい
すぐ脇には雪解け水を豊に流す谷があり、涼しげな水の音と
それをまだ多い尽くしている雪渓とその雪渓を渡って吹く風が
朝の眠気眼を開かせてくれる。いい日になりそう

           

     

にせとんび岩に騙されながら、1時間30分の登りで本物のとんび岩に到着

かいた汗が一気に冷えるほどの風
下界の暑さなんかどこ吹く風~♪


                  
                          見えそうで見えない 別山


美しい声の持ち主 イワヒバリ


植生調査団とはここでお別れ、別行動
5年ぶりかもしれない頂上へ、一人上がり、帰りの飛行機の時間もあるので一人下山

室堂から40分ほどで頂上に着く
ずいぶんと整備されて道がよくなりホイホイっとあがれてしまった。
山ガールのために優しくなった道・・・


頂上は大賑わい


           

雲が一瞬風で飛ばされ、夏の空が顔を出す。
東京ではお目にかかれない真っ青な空


白山は遠くから眺めてよし!
登ってよし!
の 母なる大地

今週末は平瀬道から娘と歩くことになりました。