京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋 東山(2)はきもの匠内藤、井上邸、武藤邸、伊藤喜商店、楽只苑、澤吉、三浦邸

2020-08-21 19:09:18 | 京都の町 町屋・建造物


 本日の京都市の最高気温は38.8度でした。
昨日38.6度、一昨日38.3度と3日続けて38度超えの猛暑でした。
 ただ明日以降は気温が下がるようで少しホッとしています。

 京都の町屋シリーズ、東山区第2回です。

 はきもの匠内藤
歴史的意匠建造物
大和大路通亀井町













井上邸
歴史的意匠建造物
大和大路通四条下る













近隣 天狼院書店





武藤邸
歴史的意匠建造物
大和大路通四条下る














近隣 祇園八軒





おけ庄





伊藤喜商店


















楽只苑
歴史的意匠建造物
五条橋東















小川邸(文齋窯)
景観重要建造物
登録有形文化財、景観重要建造物、歴史的意匠建造物
五条橋東









澤吉
歴史的意匠建造物
五条通東大路西入







   

三浦邸
五条橋東






京町屋外観の特徴
屋根
一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
店の間の外観
軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。


各種建造物指定の説明

国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。







尾身会長「流行はピークに達したとみられる」

2020-08-21 14:37:56 | 定年後生活


 現在日本感染症学会が開催中であり、わが国の感染症の専門家たちが現状の新型コロナウィルス感染状況をどのように捉えているか、大変気になっていました。
 私には連日のマスコミ報道よりはるかに信頼度が高いです。
 昨日の会議の状況を報じたニュースです。


日本感染症学会 尾身会長「流行はピークに達したとみられる」

 NHKニュースWEB 2020年8月20日 23時24分
 
 東京で開かれている日本感染症学会で政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が講演を行い、現在の流行について「今後の推移に注意が必要だが、全国的にはだいたいピークに達したとみられる」とする見解を示しました。
 感染症の専門医や研究者などで作る日本感染症学会は密集を避けるため東京 港区の会場とオンラインの両方で19日から開かれています。
 20日は、政府の分科会の尾身会長が講演を行い「東京や沖縄、大阪などでは医療機関への負荷が大きい状況が続いているが、今の流行は全国的にはだいたいピークに達したというのが私たちの読みだ。今後の推移を注意深く見守っていく必要がある。これまでの経験から流行を乗り切るには医療機関や保健所への支援や接待をともなう飲食店、そうした地域などへの支援が重要なことがみえてきた。国に対して早急にこうした支援ができる体制の確立を求めたい」と述べました。
 また、分科会のメンバーで、クラスター対策に取り組んできた東北大学の押谷仁教授は講演で「最新の発症日別のデータからは全国的に7月下旬から8月はじめごろにかけて山があったようにみえるが死亡者数が徐々に増えていることもあり、慎重に見極めが必要だ。第1波に比べて、現在の流行ではある程度リスクを制御することはできているが、これをゼロにしようとすると社会・経済活動を著しく制限せざるをえない。今後、どこまでリスクを許容するか、社会的な合意を得るため真剣に考えていく必要がある」と指摘しました。
 新型コロナウイルスの特別講演は、21日も開かれ、研究や治療の最新の知見などが報告される予定です。


最悪シナリオ「可能性低まった」新型コロナのシンポで専門家

産経ニュース2020.8.20 22:34

 新型コロナウイルスに関する日本感染症学会のシンポジウムが20日、東京都内で開催され、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長らが感染拡大の現状などについて見解を明らかにした。 
 尾身氏は「全国的に見ると(感染拡大は)だいたいピークに達したとみている」との認識を示した。同分科会メンバーの押谷仁・東北大教授も「大都市で数万人が死亡し、医療が崩壊するといった最悪のシナリオが起きる可能性は低まってきた」と指摘。ただ、接待を伴う飲食店を中心としたリスクについて、さらに低減させる必要があるとした。
 また尾身氏は、クラスター(感染者集団)の発生が続く中、どんなに注意しても現状では完全な感染予防は不可能だと強調。「こういった状況では不安が生じるが、心の持ちようや対処方法を考えておき、冷静に対応することが重要だ」と述べた。

 その上で「新型コロナの実態は、この半年でかなり分かってきた。クラスターが見つかることは不安ではなく、制御できる機会の発見で安心につながると考えてほしい」と提言。さらに国に対し、医療機関への人的、財政的な支援を迅速に行うことなどを求めた。






北嵯峨野、広沢池

2020-08-21 06:13:04 | 京都めぐり


 私はやっぱり北嵯峨野の田園風景が好きなのだと思います。
早朝の青空の下、遍照寺山のなだらかな山景、広沢池の西に広がる田園は、私に心地好い落ち着きを与えてくれます。


 広沢池
遍照寺山の水鏡がきれいです。









愛宕山もくっきり





先日の送り火の一つ曼荼羅山も見えます。





黄花コスモス





今回も観音島でザリガニを釣りを楽しむ親子連れ





池沿いのお地蔵





柘榴





児(ちご)神社
広沢池の南西のほとりに小さな神社があります。
平安時代、遍照寺山に遍照寺という大きな寺院がありました。
遍照寺を建立した寛朝大僧正が亡くなると、寛朝に仕えていた待童が悲しみのあまり、広沢池に身を沈めたといわれています。
これを不憫に思った地元の人が、この子供を祀ったのが神社の始まりとされています。





北嵯峨の田園













稲は順調に生育しています。









木槿









女郎花





オオケダケ(大毛蓼)

















シロガネヨシ(パンパスグラス)





向日葵








朝から暑かったですが、気持ち良い散策になりました。
来月には稲刈りが始まります。