近所のお宅の柊垣で、ヒイラギの花が咲いている。10数年前にこの花を見た時には、葉の密度が濃く花は棘の多い葉の中に、隠れるようにひっそりと咲いていた。微かな香りで気づいた秘めやかな花だった。
今回驚いたのは、葉が疎らになったところを埋めるように、みっしりと花が咲いていたこと。ひっそりと咲くどころか、生垣の周りのあちこち、至る所に花叢が出現していた。こんな光景は初めて見る。異常気象と関係がありはしないかと懸念するが、今日ヒイラギの生垣は希少、他と比較のしようがない。この木はモクレン科で、関東以西の暖地を好むらしい。生育地が北上しないことを祈るしかない。
同じモクレン科のキンモクセイの花が、我が家で今年ようやく咲いた。苗を植えて6年ほど掛かったろうか。ウチのお嫁さんは、この木の香りが好きらしい。孫たちが、学校の帰り道で採った花を持ち帰っていた時があった。
来月になるとクリスマス、西洋ヒイラギの出番になる。あちらはモチノキ科で花は白く春に咲き、赤い果実が初冬に実を結ぶ。こちらのヒイラギの実は黒紫で初夏に成るが、花と同様目立たない。
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