道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

春の妖精ハルリンドウ

2005年04月10日 | 自然観察
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名湖を西から北に囲むように、約40kmにも延びる丘陵がある。稜線は愛知県と静岡県の境をなし、最高点でも標高600mに満たない。愛知県側では弓張山脈と呼び、静岡県側では湖西連峰と云うが、高さからいえば、山や峰というより丘と呼ぶほうが適切だろう。

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桜の花の咲く頃、この稜線の枯れ草の中に、ハルリンドウの空色の花が点々と咲き競う。かれこれ10年以上この花を観に通っているが、山道でその春の最初の一輪を見つけたときの嬉しさは、今も初めての時と変わらない。

陽があたると花弁を開き、翳ると花を閉じて枯れ草の中に紛れ込んでしまうため、夕暮れの帰り途では花を見ることができない。

英語でSpring Ephemeral(春の妖精と訳されている)と呼ばれる花々があるが、ハルリンドウはその仲間のひとつだろうか?この花の愛らしさと身を隠す素早さは、妖精と呼ばれるに最も相応しいと思うのだが・・・・。

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