果物好きの妻の影響で、私も毎食後食べるようになった。元々果物は好きだったのだが、皮を剥いてくれる人がいなかった独身時代はバナナ・ミカン以外の果物は面倒でほとんど食べなかった。カキ・ナシ・リンゴなどは、結婚してから食べるようになった。果物の中では、カキとイチジクに目がない。モモ、ナシ、ブドウ、イチゴなど、一般に好まれる果物には比較的恬淡としていられる。この季節には、ナシ、ブドウと並んでハ . . . 本文を読む
年少の頃からの、極度な自意識過剰のせいで、女子とフランクに接することが出来なかった。妻とは同じ町内で育ち、幼稚園・小学校・中学校が2学年違いの顔見知りながら、大人になるまで口をきいたことがなかった。女の子と仲良く遊べたのは、幼稚園までだった。年齢が上がるにつれ女子を避けるようになり、同級の女生徒たちと殆ど会話したこともなく高校を卒業した。我ながら滑稽なのは、高校で昼休みのフォークダンス練習の輪に入 . . . 本文を読む
「降る雪や 明治は遠くなりにけり」とは中村草田男の句。昭和生まれの愚生はパロって、「蝉しぐれ 昭和は遠くなりにけり」昭和は、夏の酷暑の印象が強い。終戦記念日が近くなった。敗戦で、日本国は軍国主義国家から民主主義国家へ看板替えしたが、人間の中身、精神はそうコロリと変えられるものではない。各個人に植え付けられた旧時代の思想・観念と悪習・弊風はその後も長く個々の日本人の中で活き続けた。
敗戦 . . . 本文を読む
友誼の濃淡は友の数に反比例する。 それを交わす相手の数が少ないほど濃く深く、逆に多いほど薄く浅くなるのは物の道理である。個人同士が生活時間を共有できる機会は、相手の人数が増えるほど減少する。どれだけ近く密であろうとしても、私たちがその為に活用できる時間には限りがある。私たちは子どもの頃から、親にも学校の先生にも、友だちを沢山つくることは良い事だと奨励されて成長した。人を好き嫌いで差別せ . . . 本文を読む