道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

為事(しごと)

2021年11月14日 | 随想
老人が一般に短気なのは、自らの寿命の残りが少ないこと,つまり老い先短いことを意識して,焦燥感に駆られるからだろう。私はこのタイプであろう。まだまだやりたいことがある。知りたいことがある。その意識の強弱によって、短気の程度が違うようだ。老いに急かされる感覚は、老いた者でないと分からない。頑固になるのもこれと軌を一にしている。新しいものを受け入れるのが困難になったことを意識した時から、それは始まるのだ . . . 本文を読む
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赤石山脈

2021年11月10日 | 人文考察
当地浜松の、三方原台地の地平線の彼方に、薄青みを帯びて連なっている山並みは赤石山脈である。赤石山脈(南アルプス)は北岳(3193m)を最高峰に、主稜線は南に延々約100kmに及ぶという。支稜を含めれば稜線の総延長300kmを超すかもしれない。山域は甲斐・信濃・遠江・三河の4ヶ国に及ぶ。名称の由来の赤石と呼ばれる放散虫(ラジオラリア)化石の赤い礫を、天竜川の本流の至る所で見つけることができる。300 . . . 本文を読む
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朝焼け

2021年11月10日 | 自然観察
我が家の居間は、道路の関係で窓が真南を向いていないので、今頃は10時の方向から陽が昇る。朝日が早く差し込むのは有り難いが、暮れるのは早い。今朝は珍しく朝焼けで、天候悪化の兆し。気温も下がっている。午前3時の天気図を見ると,三陸に中心がある低気圧から、寒冷前線が南北に立ち、北は北海道からオホーツク、南は小笠原諸島手前まで伸びている。前線が南北に連なることは滅多にないが、竜巻、突風などが発生し易いらし . . . 本文を読む
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柊(ヒイラギ)の花

2021年11月09日 | 自然観察
近所のお宅の柊垣で、ヒイラギの花が咲いている。10数年前にこの花を見た時には、葉の密度が濃く花は棘の多い葉の中に、隠れるようにひっそりと咲いていた。微かな香りで気づいた秘めやかな花だった。今回驚いたのは、葉が疎らになったところを埋めるように、みっしりと花が咲いていたこと。ひっそりと咲くどころか、生垣の周りのあちこち、至る所に花叢が出現していた。こんな光景は初めて見る。異常気象と関係がありはしないか . . . 本文を読む
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考えること

2021年11月08日 | 随想
考えることことは、粘土で塑像を作る作業に似ていないだろうか?「思想の糸を紡ぐ」とは単なる美辞であって、実際はそんなものでは無いと思う。整然と思考が頭の中で縒り合わされ、思想として出て来るのでなく、粘土を用いてあちこち盛ったり削ったり捻ったりくっつけたり、いろいろ試して形づくる作業に似ているのではないだろうか。その意味で,彫刻家は思索的であると思う。紡ぐように整然と文章を書き出すことができる人がもし . . . 本文を読む
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