金色のカエルの近くにいると安全だとわかると、今度は回りから動物が集まってきました。彼はとっても幸せでした。
そして彼は動物達を守るため、争いの場に行って、時々自分の身を光らせました。
しかし、少しずつ身体が硬くなっているのではと感じました。
宇宙飛行士が、宇宙ステーションから地球を観察していると、ジャングルで不思議な光が、ときどき瞬くのに気がつきました。
人間が起こす光でも、雷でもありません。
探検隊を送って、調べることになりました。
探検隊は、ジャングルに住む人から、金色のカエルの話を聞きつけました。
そして、調査のため、周辺のカエルも全部捕まえようと、たくさんの罠を仕掛け、追いかけまわしました。
仲間のカエルがどんどん捕まってゆきます。
人間が追いかけている間は、光ることで容易に逃げおおせていました。
しかし、人間はロボットを繰り出してきたため、その効果はなくなっていきました。
金色のカエルは、皆とともに逃げまわっていましたが、ついには狭い谷に追いつめられました。
そこでは、金色のカエルを真中に、木々、地面、岩にぎっしりとカエルがひしめき、ぶるぶると震えています。
10万匹、いや100万匹もいるでしょうか。
地面を這いまわるムカデ型のロボット、大きな口を開けながら川を泳ぐナマズ型のロボットが、少しずつ包囲の輪を狭めて行きます。
そして空から、大きな網を広げたヘリコプタ型のロボットが、轟音とともに降りてきました。
「みんなを守らなければ」
周辺のみんなの頂点に達した恐怖が、一気に押し寄せてきたので、金色のカエルは、一瞬にして太陽の温度に達し、ものすごい光をピカーーーーッと放ちました。
ロボットたちがこわれました。
光はジャングルの外まで、そして宇宙まで達し、そこでロボットを動かしていた人間たちも、眼がしばらく見えなくなりました。
光る前にパッと眼を閉じていたすべてのカエルたちは、周辺へと逃げ出すことができました。
しかし、金色のカエルは燃えつきて、輝く小さなカエルの形のペンダントに変わり、そのままポツンと、壊れたロボットたちの中に残されました。
「金色の生きたカエルのマスコットをあげるつもりだったけれども、これでもいいや。」
若い男の神様は、地表からそのペンダントを広い、女神にプレゼントしました。
女神がそのペンダントをつけるたびに、左目からなぜか涙がポツリと一粒出て、地球へ落ちてゆきます。
その涙が乾くまでの間、すべての人々は、生き物に対して優しくなるのでした。
だけど、君はいつでも生き物にやさしいよね。
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<写真は、Musou Jewelry夢窓 氏の作品から引用>