てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

南山大学 人類学博物館 訪問

2017-09-23 10:33:14 | 美術館・博物館 等

 先日記載のアフターヌーンティーの前に、この博物館を訪問しました。博物館といっても大学の建物の地下1フロアのみ。でもなかなか面白かった。


 展示されているものは、明治の早い頃に南山大学に派遣されてきた神父さんたちの考古学研究成果。日本へ来る以前のヨーロッパ等石器時代の標本、そして日本で土器などを調べて博士論文を著述した時に集めた標本がある。
その後大学として日本の歴史に関して集めた資料や、アジアの南の島々を中心とする各地派遣の調査団の収集品がある。
あっと それと昭和最初からの家庭用品の展示も面白い。

私はここがとても気に入った。それは下記の理由による。
・展示品は解放されていて、触ることができる。もちろん写真は自由。
・私の好きな、仮面類がたくさんある。
・ちゃんとした作業する場所、資料を確認する場所がある。

 やはり実際にモノに触ることができるのは、大きい。
 初めて刃を打ち出した石器に触り、刃が見事にできているのを確認した。これでマンモスの肉を削りとったかもしれない。また出土した土器を持ち上げることもできた。人の頭より大きな土器は、重いと思っていたら意外と軽かった。イメージよりも薄いのだろうか。また表面のざらつきが優しくいい感じ。
 こういったことは、やはり触るチャンスがないとわからない。


 仮面。ニューギニアのものを含め本当にたくさんある。

r="0"> 私は、博物館などで仮面の展示があれば、本当に喜んでしまう。そこには、生きている人が考える怖い顔、楽しい顔、自分がなりたい理想の顔、泣き顔、聖なるものの顔が、最も極端な形で表れている(はずである)。それも作った人だけでなく、その集落もしくは部族の約束事としての顔である。例えば怖い顔があるとすると、この部族はこんな顔が怖いと認識しているんだってことがわかる。

ちょっと変わった顔があるのを見ると、これは何を意味しているのかと考えてみるのが面白い。また漫画家などはこういった仮面をよく勉強していると思う。以前手塚治虫のっ漫画を読んでいた頃、さる博物館展示の顔がアレンジされて出てきたので、やったねって思ったことがある。
また、ここでは面に触ることができる。よく民族舞踊などで大きな面をつけて踊っていることがあるが、大変だろうと思っていた。しかしここで大きな面を触ってみて、非常に軽量の素材でできているのに驚いた。


今日は配偶者とだったので、あまり自分の趣味だけで長居は出来なかったが、次は一人でのんびり見に来ようと思った。(今回は民族衣装の肌触りを感じることをやってなかった。これが次回の宿題。)

その他 精霊の像


昭和のものの展示例




コメント (2)
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