彼等は旭川いじめ事件に特化したユーチューブライブ動画でそれまで4.5千回だった再生回数が最高で160万回以上を記録したことはやはり、この事件に対する関心の高さを表しているのだろう。
しかし、他殺説を主張するこの二人がある日を境に旭川事件を取り上げなくなったことがあまりの突然なことで驚いている者も多いことだろう。
当初はいじめ加害者の特定や事件の詳細を明らかにしていくことで、いじめ加害者への憎悪と被害者への哀れみを共感しながらバズったとみられる。
ところが眼鏡の方のチャットと会話するタイプのライブ動画で被害者の霊と交信できる自称霊媒師が事件の真相を語り、それを取り上げたREN氏が真犯人を特定したのだ。
恐らくこのことで批判を浴びて霊媒師が自殺未遂をするという洒落にならない結果となり旭川に関する動画から手を引いたのだろう。
正直若者の法的知識の薄さとカルト的な宗教感には驚いている。
被害者のことを悼み事件を解決したいという熱意が空回りしてしまったと思いたいが、冷静になって欲しい。彼等が信じたのは一人の人間の戯言で霊の証言など何の法的拘束力もないのである。
つまり彼等のやっていることは憶測で犯人を決めつけ霊媒師の証言を証拠としたいじめか、それと同等なのだ。
したがっていじめを隠蔽した学校よりも悪質なこととなってしまう。
たった一人で配信してテレビ以上の視聴率を稼ぐことは並大抵ではないことは重々承知している。
テレビ離れしている児童や青少年に忠告して置く、テレビ放送には放送倫理という壁があって様々な規制がかかる。
警察に逮捕された犯人も刑が確定するまで容疑者と呼び手錠も見せしめとなる為モザイクを掛けるといった具合だ。
児童及び青少年への配慮として下記のように様々な放送基準もあり、青少年には興味のない番組しか作れないのが現状ではテレビ離れも致し方無い。
いずれにせよ短期間で炎上収束を繰り返すネットの中で旭川事件を風化させないことは至難の業ということで、旭川事件を扱っているほかのユーチューバーは地道に頑張ってほしい。
- (15) 児童および青少年の人格形成に貢献し、良い習慣、責任感、正しい勇気などの精神を尊重させるように配慮する。
- (16) 児童向け番組は、健全な社会通念に基づき、児童の品性を損なうような言葉や表現は避けなければならない。
- (17) 児童向け番組で、悪徳行為・残忍・陰惨などの場面を取り扱う時は、児童の気持ちを過度に刺激したり傷つけたりしないように配慮する。
- (18) 放送時間帯に応じ、児童および青少年の視聴に十分、配慮する。
- (19) 武力や暴力を表現する時は、青少年に対する影響を考慮しなければならない。
- (20) 催眠術、心霊術などを取り扱う場合は、児童および青少年に安易な模倣をさせないよう特に注意する。
- (21) 児童を出演させる場合には、児童としてふさわしくないことはさせない。特に報酬または賞品を伴う児童参加番組においては、過度に射幸心を起こさせてはならない。
- (22) 未成年者の喫煙、飲酒を肯定するような取り扱いはしない