自動車、鉄道車両等の製造、整備、修理、解体等の作業
自動車には、まずブレーキに石綿が使用されています。ブレーキシューやブレーキパッドです。又、嘗ては、ボンネットの裏面や、車体の屋根面裏に、断熱防音材として大量に使用されていました。歴代の自動車の中で、一番多くの石綿が使用されていたのが、トヨタ社製のパブリカです。この車は、空冷水平対向2気筒エンジンを搭載し、騒音と、排気管の断熱、ボンネットの防音と断熱、暖房装置の温風取り入れ装置、等々、取り上げれば切が無いほどの、大量の石綿布を使用していました。又、ダイハツ、マツダ、三菱、など競争となった、小型三輪トラック、中でも一躍 大村 昆をコメディアンとして世に送り出した、ダイハツミゼットは、これまた前記の様に、石綿まみれの物でこの種の車両製造関係者から、多くの中皮腫患者が、発生しています。鉄道関係車両も同じように使用されてきましたが、蒸気機関車は、暖房用ボイラーと同じように使用されています。これらの事から、修理、解体、等に従事された方は、当然大量の石綿粉塵を吸い込んでいます。また、エンジン部品を組み立てる際に使用する、機密性を高めるガスケットと呼ばれる、パッキンもまた、不燃性を利用した石綿製品です。ブレーキシュウの中で、電車や、鉄道車両に使用された物は、鉛に耐摩耗性に優れている石綿を混合したもので、鉄道鑑定者は全員が、「健康管理手帳」(石綿)の対象者に指定されています。これらの事から、鉄道沿線に居住した人たちも石綿の被害にあっている可能性が存在していますが、国は現在の所その被害を認めず、「石綿被害救済法」でのみ救済をしています。その為、加害者である鉄道会社を相手とする損害賠償う請求が出来ない状況にあります。厚生労働省の中に、専門研究者を配置し、被害者救済の手を差し伸べるべきです。
石綿被害の実態が今少しずつ判明し始めました。
石綿粉塵は、肺や皮膚から人体に入り、血液、リンパ液などにより、体の隅々まで運ばれていきます。終着駅は、胸膜や、腸間膜、心膜、脳脊髄膜などの、臓器保護の為の膜で、呼吸に必要な横隔膜も又、終着駅の一つです。終着駅に到達すると、その場所で色々ないたずらをはじめ、発癌物質を生み出したり、又ホルモンバランスを崩したりするようです。ただ単に、今まで考えられてきた以上に、色々な病気の元となるいたずらをしている可能性が、見えてきました。石綿の国内の使用量と、免疫学で調査された色々な病気の発生率の中に、明らかに石綿使用量と、数十年の間隔を持って発生率の上昇が認められるものが存在するようです。
最後の、過程電機メーカーや、自動車メーカーの海外からの部品の輸入されたものの中に、石綿が発見されましたが、そのことを国は国民に周知する事をしていません。
皆さんの周りで、癌が発症した時は、まず石綿を疑ってください。脳腫瘍、胃がん、大腸癌、肝臓癌等々、色んな癌から、検査の結果石綿が発見され始めています。今まで検査されなかった為に見過ごされてきたものと思われます。検体検査は各都道府県にある、大学病院や、労災病院で行っていただけます。
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