あまりにも少ない『健康管理手帳(石綿)』取得者
石綿による疾病、『胸膜肥厚』に罹患し、始めて感じたことは、あまりにも多くのアスベスト曝露者が居ながら、『健康管理手帳(石綿)』を取得していない事実です。又、広島県には、専門医が少なく、県下で四つの総合病院が登録されているに過ぎません。自分が手帳を取得し、其の過程で、出来るだけ自分の記憶をたどり、一人でも多くのアスベスト曝露者に手帳の取得を勧め始めて、一年が経った。其の一年で、五名の手帳を取得し、今日六人目の該当者の住所を探し当て、手帳取得申請に向けて取り組むこととなった。この制度の欠点は、受付窓口が、あまりにも少ないことである。年金資料が明確化された中で、職歴が、個々人々の記録が、公的機関にはっきりと残ったことの、メリットが生かされていない。
同じ厚生労働省の所管でありながら、縦割り行政の弊害が、ここでもはっきりと浮かび上がってくる。石綿を使用した産業ははっきりと明確にされていないこともまた一因である。例えば、消防士の消火作業時の服装は、耐火服であり、これが石綿で作られ、常に消防署や、消防団詰め所に常設され、使用されてきたことに、誰も気付かず見過ごしてきた。つまり、消防署職員や消防団員は、其の対象者になるべき人達であるが、法の中には、明記されていない。このようなことが、『健康管理手帳(石綿)』取得者の少なさにつながり、法によって救済されるべき人が、されないまま放置されているのである。国会議員の皆さん、今一度アスベストに関する法律の見直しをぜひお願いしたい物である。
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