夕庵にて

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ときどき写真と短歌を

寺山修司のいる風景ー母の蛍

2017年05月11日 | 
連休に読んだ本、再読。著者は寺山修司の母せつ。中公文庫。

孤絶の生を疾走し、急逝した天才詩人。その寺山を支えた続けた母。

親子二人で生きた戦後の生活が、後の作品の原質となった。

幼年期から並みはずれて非凡だった息子を愛してやまない母の追憶の記。(解説より)

彼の資質を見抜いた母はさすがである。この母にしてこの子あり。

幼少のころより落ち着きがないといわれた彼は詩人、俳優、歌人、脚本家、小説家

としてあらゆる才能を発揮しながら慌ただしく死んでいったのである。

いつまでも母を慕いつつ、母もまた子供をかばいつつ・・・

   床下に母を飼っては死なしめる寺山修司はオオカミ少年 teto  




愛とは男女の愛ではなくて、さんざん母に迷惑、心配をかけた無償の愛を与える母の愛

こそ本物と説く。
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