モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ジョディ・フォスターのブレイブ・ワン

2007-11-10 10:42:17 | 街中ウオッチング

夜の約束まで時間があったので、有楽町で映画を物色した。
本当に有楽町は変わりましたね~
ヒトであふれ、活気があります。
これは、昼間の人口増で、暇なヒトが、どこかに行っていたのが、有楽町に集まっている。
ということでしょうか?

その一人として
有楽町イトシアプラザ4階“シネカノン有楽町2丁目”、
西武デパート1階にあるルーブル丸の内、阪急&西武デパートにある映画館などを
チェックしてみた。

“ALWAYS 続・三丁目の夕日”も悪くないが、
かつての“ビックコミックオリジナル”愛読者としては、
安直なコミックの映画化には抵抗があり、
ついつい原作(コミック)と比較してしまうので、
落ち着いて観れない。
また、いつでも観る機会がありそうな予感がしたので“ALWAYS”はパスした。



結果見たのは“ブレイブ・ワン”。
ラストシーンのあり方を除くと落ち着いて観れるいい映画でした。

まだ見ていない方のために簡単なストーリを紹介すると、
公園での婚約者とのデートで、ストリートファイターにあい
男性の婚約者は撲殺され、主人公のジョディ・フォスターは瀕死の重症を負う。

ジョディ・フォスターは、これ以降“安全”“危険”の境界をさ迷うようになる。
いままでの生活で危険を感じたことがないのに、
危険を感じとる目が出来てしまった。

この恐怖感に負けて、非公式な銃を1000ドルで買ってしまった。
そして、この銃を使ってしまうことになり、
恫喝・恐喝者4人+よくわからない蛇足の殺人(合計5名)をしてしまう。

この映画の考えさせることは、
ちょっとしたところに“危険”があり、避けることは可能だ。
無意識でこの“危険”を超えると、“安全”へは戻れない。
ということだろうか。

ましてや道具は、その道具が持っている機能を発揮して使われるためにある。
銃を持てば、防衛のために使うよりは、攻撃のために使われる。
防衛のために使うためには、よほどの訓練と、健全な思考の訓練が必要だ。
ましてや、ジョディ・フォスター個人ではなく、
自衛隊というような組織となると、もっとしっかりしたブレーキが必要になる。

ブレーキは人間の知恵だ。
アクセルは、人間の欲望だ。と思う。

このバランスが簡単に崩れてしまう危険があるということだろうか?

“ブレイブ・ワン”を飽きさせないのは、脇役の刑事テレンス・ハワードだ。
ラストシーンだけはいただけなかったが。
“安全”と“危険”をテーマとした映画で、
うそくさいハッピーエンドは望みたくなかった。

こんな感想はわたくしだけでしょうか?

この1点を除けば、なかなかの映画でした。
ただ、観客が少なかったのは残念です。
きっと、有楽町が街の集客獲得で今のところ勝ち組であると同じように、
有楽町界隈の映画では、“ALWAYS”が総取りだったのでしょうか?

しかしながら、“ブレイブ・ワン”といういい映画をゆったり見ることが出来たので読み勝ちでした。
光に蛾が吸い寄せられるように、人だかりに人は吸い寄せられますが
映画はゆったり、のんびり観るのが最高です。
お奨めです。



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