冬がやってくる。 こんな実感の朝です。
日本の代表的なハーブは、ねぎ、シソ、ゴマ、しょうが、セリ・ミツバ、ワサビなどであるが、
蕗(フキ)そしてツワブキもりっぱな薬効があるハーブだ。
諸外国のハーブは、派手系が結構多いが、
日本のハーブは、地味系が多い感じがする。
ドクダミなどが代表かもわからないが、ちょっと嫌われすぎだ。
ツワブキは、日本庭園の代表的な草花だが、
渋い脇役として、岩、池、木などを引き立てる役割が似合っている。
濃い緑で光を跳ね返す艶があるしかも厚手の葉。
傘がなければ、ちょっと大きめの葉を拝借したいと思ったりするが、
この葉の下で、ガマかえるが雨宿りなどをしているととても似合う。
わが庭のツワブキは、
いろいろなハーブの後に隠れ、
これらが枯れてくる12月過ぎにならないと目立たない。
脇役ではあるが、地力があるため、病弱な主役を食ってしまうほど
自らの生存戦略とテリトリーがしっかりしている。
地下茎で横に広がり、いつの間にか陣地を取ってしまう。
そこでお灸をすえ、バッサリとカットしてやると
体勢を自ら立て直し、テリトリーをしっかり確保する。
意外と頭がいいと思う。
今年は、ツワブキの前にある古老のラベンダーが猛暑で老衰したため、
ツワブキ、フェンネルの黄色の花が目に入るようになった。
フェンネルは夏場が開花期であるので、ちょっと変かなとは思うが、
ツワブキは予定通りの開花だ。
葉を見ている限りは、キク科とは思えないが、花を見ると菊の血を引いている。
ツワブキ
・キク科ツワブキ属の耐寒性がある常緑の多年草。
・学名は、Farfugium japonicum。和名は石蕗(ツワブキ)。
・原産地は、日本福島以西、朝鮮半島、中国、台湾などの海岸、岩場、林の下などに自生。
・葉につやがあるので艶葉蕗(つやはふき)からツワブキとなった。
・開花期は、10月~11月末。黄色い花を咲かせる。
・草丈は、50cm程度で横に広がる。