今日は臭い話
数年前似顔絵を描いていて
完成したのがこの写真ですが、火野正平さんです。
先日の「こころ旅」で火野正平さんが、京都大沢池付近を巡っている時の話で。
昔、この辺りで撮影してた時に、出番だよと監督から呼ばれて、畑の中を通って最短距離で行ったら、足がズブズブズブと土に潜り込んでいった。 そして、ほとんど首まで潜りこんでしまった。 畑にあった肥溜めに落ちたのでした。
昔は人糞を肥料に使っていたので、ところどころに肥溜めがあって、色が地面とあまり変わらないし、蓋に藁をかぶせたりしていたので、まるで落とし穴のようなものだった。 で、一見わからずに落っこちてしまったのだ。 臭かっただろうな。近所の農家で水をぶっかけてもらって、その日の撮影は中止になったとか。 監督から大目玉を食らったという話でした。
一方、我が家でも。 まだ私が小学生の頃なので70年近い前だろうか。 犬を飼っていました。 当時は放し飼いで、犬は勝手にあちこち走り回っていました。
ある朝、犬が汚い、臭い。 裏にあった畑の肥溜めに落ちたのでした。 でも犬は人の顔を見て尻尾を振って寄ってくる。 家族は、こっちに来るなと追い立ててもますます喜んで寄ってくる。 人間と違って言葉がわからないので困る。 体を擦り付けてこられたらどうするんだ。
バケツで何杯も水をぶっかけて、何とか一件落着。 そういえば祖母も大昔肥溜めに落ちたという話を聞いたことがある。
今は化学肥料になって良かったね。
美しい写真でも載せておきましょう。 後ろは酒の菰樽です。 酒の町、伏見なので。