予想は、ずばり当たり、ケプカは圧倒的パワーで、昨年に続いて勝利をもぎ取った。全米オープンのチャンプの実績は、飾りではなかった。
いや、そのときよりも、はるかに、うまくなっている。少しずれていた線だしのドライヴァーもトップクラスの安定度、これでは, 日本勢は歯が立たない、英樹は、調子がツアーの後半戦があまり乗らず、アイアンの切れが、もう一工夫、パッテイングの調整が必要な時期に来ているか。微妙な調整がこの冬、完成すれば、来年のマスターズに期待も持てる。しかし、優勝のケプカのゴルフの精度が高くなっているため、マスターズもかなりの角度で、トップ争いができる武器を手にいれたと解釈すべきであろう。というのは、ゴルフに余裕があるのだ。タイガーほどの強さはないが、パワーゴルフの神髄は、継承している。335ヤードを飛ぶグループは、左直線、林超えで狙う。335ヤードを、ケプカがラインだしで、ショットしたのには、驚いた。今、世界には、何名、いるんだろうか。
もちろん、英樹もワンオン、期待のp。マークセンも同様、ケプカは、2メートルにつけ、イーグルを3ウッドで掴まえるなど、ギャラリーには、たまらない共演であったと思う。
また、シェフリーも小柄ながら、小技のうまさが光り、予想通り、2位でフィニッシュ、FEDEX Cup の チャンプの実力を見せつけた。
もう一つ、予想が狂わなかったのは、マークセン(50歳)の強烈なゴルフだ。US Champions ツアーに参加しても、まず、トップ10には、早めにつくと言っておく。日本製世界ランカーともいえるので、期待は膨らむ。和製選手は、トッドハミルトン、ブラインワッツ、カルロスフランコ、ブランツジョーブ、などの名前が記憶にある。
今のシニアでは、マークセンをしのげる日本選手はいない。宮崎フェニックスでは、日本の選手も活躍したが、さすがにUSツアーの現役には、かなわない。遼も、予選通り、最終日には、68で回り、意地を見せた。不安を抱えたまま、改造へ改造へただ、走るのみの遼のゴルフである。いまだに遼のファンは、離れない。その激励は、すごい迫力だ。
まだ、遼の行先は、時間があるから、焦らず、遼のゴルフを追及してほしい。今平周吾のゴルフも、なかなかのものだ。強く見えないが、アップダウンが、最も少ないプレヤーに育っている。
英樹、遼以外にアメリカで通じる日本の選手が乏しいため、日本は、ゴルフ育成を急がねばならない。三流選手が、一流面している日本は、マイナーである。野球の大リーグと日本の草野球くらいの差がある。日本社会が、選手を甘やかし、三流箱に押しとどめていると諫言する。それを根本から、改革しようとしている組織が、ISPS、半田イズムであるのは、言を待たない。
まず、今回は、ケプカに脱帽、 評論はなし、寒気がするだけである。
ダンロップフェニックス、取材記者 古賀剛大