15.甲山からの眺め（２）

　その日は、甲山神社に着くとまもなく雪がしんしんと降り始めました。休日にもかかわらず、人影は全く無く、境内にある展望台からは、眼下の山林に降り積もる雪景色越しに、芦屋浜や武庫川河口の、高層住宅群のビルが、雲の隙間から降りてくる、弱い日差しに照らされているのがみえました。
　降り続く雪の中で、寒さに震えながら、その景色を、ずっと眺めていました。

１４．甲山からの眺め

　200４年の冬は、12月から2月までの３ヶ月間、温暖化の影響か、例年と比べるとずっ暖かい日々が続いていました。しかし、3月なると気候は一変し、冬に戻ったような寒さが続きました。
　特に3月下旬のこの日は、早春であることを忘れさせるような、厳しい寒さの一日でした。そんな日に、西宮市にある甲山中腹の甲山神社に、行って撮ってきたのがこの写真です。

13.六甲山頂のタヌキ

　4年ほど前の、写真です。家族で、六甲山に行ったときに、偶然に撮ることができました。
　まだ若い個体のようで、人馴れしているのか、逃げもせず、こちらの方を興味深げに、しげしげと見つめていました。愛くるしい表情を、もっと撮りたかったのですが、やがて親らしきもう一匹の個体が迎えに来て、森の中に消えて行きました。
　

１２．レンブラント光 －加古川

　昨日、加古川沿いを走っているときに見えた、レンブラント光。
　何か不思議な、崇高な感じがして、好きな景色の写真なのですが、目に見えた感じそのままに、撮影できるのはむつかしいと、いつも思わせる景色でもあります。　

11.明石海峡大橋

　8月のある日、神戸市垂水区にある明石海峡大橋に行ってきました。橋下に建っている記念館のロビーから、淡路島まで繋がっている大橋のパノラマ風景を、見ることができました。窓枠越しの壮大な風景は、まるでトーマス・マックナイトの絵画のようでした。やや曇り気味の天候だったので、空の青みが少なかったのが残念です。もう一度撮影してみたいポイントです。

10.生命萌える

　初夏の頃に行った京都府美山町の、かやぶきの里での1枚。民家の屋根の上に、2羽の見慣れない野鳥を見つけて、撮ることができました。野鳥の種類は、そのまま調べもせずにほったらかしになっていますので、誰かに、教えていただきたいと思っています。
　その野鳥が、餌の何かの幼虫を、くちばしに咥えているところを、運良く撮影することができました。

９．渚ハイウェイ

　能登半島輪島市に向かう途中立ち寄った、羽咋市にある渚ドライブウェイで撮った1枚。
　いろんな種類のクルマやバイクが、寄せてくる波を蹴散らしながら走り回っている姿はとても爽快なものでした。、

8.伊根（１）

　夏の終わりごろに行った、京都府の丹後半島の町、伊根町の港の風景の１枚です。
　夏の日差しが、ようやく沈み始めてきた頃、まだ、じっと午睡の中でまどろんでいる漁船のうちの、1隻をとりました。

７．私の愛車（１）

　私が、以前乗っていたクルマです。
　トヨタ・ランドクルーザー・プラドSX３０００デイーゼルターボ・リミテッド
　２０万キロ近く走った後、２００５年の秋に、今のクルマの下取りとして手離しました。業者さんの話によると、この手の四駆は年数が経っていても、中近東や、モンゴルのような砂漠地帯では、とても人気があり、引く手あまただということで、もはやヨレヨレの状態であるのにもかかわらず、こちらが恐縮してしまうような金額をつけてくれまし　た。
　このクルマに乗って、いろいろな所を旅しましたので、とても愛着のあるクルマでした。彼は、まだどこか遠い国の砂漠や荒地を、走っていることだろうと思います。
　写真は、宝塚市西谷の長谷寺の前の、田舎道で撮ったものです。２００２年の晩春です。

６．室津漁港（３）

　しばらくすると、数名の若者を乗せた１台の船がでてきました。操船の練習か、港祭の準備のための練習か、とてもにぎやかで楽しそうです。
　カメラを向けてみると、若者の中の一人が気がついてこちらへ大きく手を振ってくれました。夕方近くの少し冷たい風が吹く中で、からだはとても温かかった気がします。いい町でした。