【AFP=時事】アフリカ南東部モザンビークで、先天性色素欠乏症(アルビノ)の17歳の少年が殺害され、脳などが奪われた状態で発見されたと、地元メディアが報じた。奪われた体の部位は、呪術に使われるとみられている。
国営モザンビーク通信(AIM)によると、少年は13日に殺害され、遺体は西部テテ州ベンガで見つかった。地元当局者の話では、「犯人らは被害者の腕や脚から抜き取った骨や、髪の毛を奪った上、頭を割って脳を取り出していた」という。
同国では、アルビノの人々の体の部位を求めての「アルビノ狩り」が後を絶たない。アルビノの体の部位は富と幸運をもたらすと信じられており、お守りや呪術用の薬として用いられる。
マラウイと国境を接するテテ州には、アルビノの臓器を売買する大規模な市場があるとみられている。4か月前にも、同州モアティゼ(Moatize)で両親がアルビノの子を売り渡そうとする事件が発生していた。
国連(UN)のまとめでは、モザンビークでは2014年以降、アルビノに対する攻撃が100件以上発生している。犯人らはその足の指から排せつ物に至るまで、何もかもを奪っていくという。
殺害の目的はアルビノの体の一部をお守りの材料として高値で売ること。
アフリカ東部には、呪術が重んじられる文化が根付いている。 そうした呪術によって医療を行う人々を呪術医と呼ぶ。この呪術医の多くが、アルビノの人肉から精製した薬は、健康や権力、幸福をもたらすと主張しているのだ。
アフリカのブルンジ共和国では、アルビノの肉体は富と幸運を齎すと信じられている。例えば漁師はアルビノの髪の毛が豊漁をもたらすと信じている。。タンザニアでは、アルビノの身体の部位から作られた秘薬が幸運と繁栄をもたらすと古くから広く信じられており、体の部位が高値で取引されている。2011年には11歳のアルビノの少女が、友達と川へ遊びにいく途中、アルビノハンターにつかまり、背中を撃ち抜かれた後、頭部を切断され、舌や性器をくりぬかれるという残忍な事件もおきている。タンザニア警察の推察では、四肢と性器、鼻および舌が含まれた状態で、7万5000ドル(約670万円)で取引されているそうだ。タンザニア人の平均年収が、日本円にして30万円台であることを考えると、相当な金額である。
「アルビノ」とは、突然変異や遺伝的欠損で、生まれつきメラニン色素を生成する遺伝情報が欠落し、体毛、虹彩、皮膚などの色が白化してしまう先天性の病気である。またの名を先天性白皮症ともいう。発育とともに症状が進行することはない。
アルビノは、メラニン色素の欠乏から、美しいほどの白い皮膚、淡い青や褐色の目が非常に印象的な特徴である。発症率は2万人に1人といわれ、古来より“神聖な力を持った者”と畏怖されることもあった。
先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。劣性遺伝や突然変異によって発現すると言われ、広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。また外部から発見されやすく自然界での生存は極めてまれである。
アルビノの子猫。
ロシアの有名なアルビノモデル、ナスチャ・クマロヴァ。先天性白皮症は、メラニンの生合成に支障をきたす遺伝子疾患であり、その結果、メラニン沈着組織の色素欠乏およびそれに付随する、下記のような症状を先天的にきたす。ただしこれらには大きな個人差がある 。
本来メラニン色素を有するはずの組織(体毛・皮膚・虹彩・脈絡膜・網膜色素上皮)にメラニン色素欠乏をきたす。
体毛はメラニンの量によりプラチナブロンド(白金)からブロンド(金髪)である。メラニンがほとんどない場合、日光により黄変していることもある。
皮膚は乳白色である。あるいは皮下の血液により薄紅色を呈する。
虹彩はメラニンの量により無色・淡青色・淡褐色などである。メラニンのない場合は無色半透明で、眼底の血液の色が透け、瞳孔とともに淡紅色となる。脈絡膜に少量のメラニンを持つ場合はぶどう色となる。
脈絡膜および網膜色素上皮における色素欠乏のため網膜上での光の受容が不十分で、視力が弱い。眼球振盪・斜視・乱視・近視・遠視を伴うこともある。一般に、色素量の多い人ほど視覚症状は軽い。
虹彩に色素がない(少ない)ため遮光性が不十分で、光を非常に眩しく感じる(羞明という)。
皮膚で紫外線を遮断できず、紫外線に対する耐性が極めて低い。
【閲覧注意】この映像は、アフリカでの、非人道的で残酷な、アルビノの人たちに対する残虐な犯罪行為を、告発するためのものですが、非常に刺激的、かつ残虐な映像が含まれています。鑑賞の際には、十分ご注意ください。
【驚愕】アルビノの人身売買がアフリカで悲惨な事に!