2005年晩秋に訪れた化野念仏寺界隈の光景,すでに陽は沈んでいて、近隣の商店の軒先には、提灯に火が灯り始めていた、近年すっかり俗化の進んだ嵐山から少し奥へ歩いたところにまだまだ京都らしい風情の残る町並みが残されている。道路の左側の崖上には、たくさんの無縁仏と水子の石仏群で有名な念仏寺があり、辺り一帯を、一種独特な色合いの風情で包んでいる。これから時間が経ち暗くなるにつれて、ますますその色合いも強くなる。そのことを知っていて、通り過ぎる人たちの足取りも速くなる。
京都市右京区妙心寺の,秋の一夜」におこなわれるろうそく講の様子を写した一枚。幽玄な雰囲気の境内の様子をよく伝えていると思う。電気的な照明類は、一切使用せず寺内の要所要所に蝋燭を立てて、秋の夜長を風趣あるものにしている。
山陰本線の全線電化複線化に伴い、餘部鉄橋は、まもなくその役目を終えて、近隣に造られた近代的なコンクリート橋を列車は通過することになった。写真は、兵庫県側から現れたデイーゼル列車が鳥取県側のトンネル内に消えていくところ。まもなくこういった光景も見られなくなる。
砥峯高原に咲いていた、名も知れぬ花.砥峯高原はどちらかというと、花の高原というよりも、ススキの群生地や、山野草の採取場所として有名であり,高原と言っても、地味な感じがする所であるが近年この一帯の整備が進み、中心部には、いくつかの商業施設が出来ているが依然訪れる人は少ないようである。それだけ、手付かずの自然が多く残っていることになる。、