ブラウンGPとJ.バトンにとっては、もっとも勝ちたかったであろうイギリスGP。レースはレッドブル・ルノーの完勝。中国GPに続くワンツーフィニッシュであった。
バジェット・キャップ制に端を発したF1の分裂騒動。現時点では、まだなにやら火種がくすぶっている模様である。
今年レースを見てて感じること。ある種の「安っぽさ」を感じるのよ。高額の予算を持つワークス系チームや、多くの栄光を勝ち取ってきた伝統チームが、シーズン半ばまできても中団以降でもがいている。全てをリセットしたレギュレーションの効果かもしれない。でもレギュレーションでこうも力関係が変わってしまうのは、ちょっと不自然ではないかしら。
そこへ来て、この分裂騒動。F1の「競技」としての部分がずいぶん弱くなっているように感じる。政治的な動きが多くて、ますます安っぽい印象を受けてしまう。
イギリスGPの結果は、ブラウンGP(特にJ.バトン)の勢いが止まるシーズンの潮目になるような気もする。