2月9日、旭川神居町にある斎藤牧場の取材に予定以上に時間がかかり、旭川から札幌に戻ったのは6時半を回っていました。
すぐさま札幌駅の上にそびえるJRタワー日航ホテルにチェックインし、さてどうするか、ゆうさんと思案。ちょど「さっぽろ雪まつり」が開催されている時期であり、ライトアップしたそれは、初めて見る私たちにとって一見の価値ありであろう。しかし、おなかもすいるし、サッポロビール園の閉店時間もとても気になる。
雪まつりを見ていたら、ビール園に行く時間がなくなるかも、という食い意地が勝ち、雪まつりは翌朝、ホクレンに行く前にのぞいてみようということになりました。
ビール園までタクシーを飛ばすと、まあ「ジンギスカンを食べなさいよ!」とばかりに、ジンギスカン料理の食事処がひしめいており、どこへ入ったものか迷った揚句、相談した案内嬢の勧めにより「明治時代のロマン香る、ちょっとクラシカルなホール」と謳われる「トロンメルホール」へ向かいました。「トロンメル」とはビールの原料である大麦を発芽させるための回転式発芽缶のことだそうです。
メニューを開いて目に飛び込んできたのが、「生ラムキングバイキング・食べ飲み放題」1人3,670円というやつ。ビール好きの2人はおそらくそれぞれに生ビール3杯は飲み干すであろう。それに食事代を加算すると、と2人の頭の中で素早く計算がなされ、「これでいきましょう」と即決でした。
まず運ばれてきたラム肉は少し厚切りの生ラムと、トラディショナルと呼ばれる丸く薄切りされた(解凍?)ラム肉および野菜(モヤシとかキャベツとか、玉ねぎなど)。
トラディショナルの食べ方は、まず鉄板の上に野菜をこんもり盛って、それを蒸し焼きにするように、ラム肉を覆いかぶせるのだそうです。そして、お肉の色が変わったら、野菜を包み込んで食べるのだそうだ。
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手前がトラディショナル、向こうが生ラム肉
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トラディショナル肉のトラディショナルな焼き方
生ラム肉は鉄板の上に肉を並べ、そのぐるりを野菜で囲みます。お肉が焼けたら野菜と混ぜこぜにして食べるらしい。
「お客様、このコースは100分間のコースなのですが、お客様の場合、ラストオーダーまで90分しかございません。10分足りませんがよろしいですか」と丁寧に応対するホール係りの男性。「はいはい、まったくかまいません。とりあえず生ビール2つ」
で、私たちは、ビール、ビール、肉、ビール、ときどき野菜、またビール、ときどきおしゃべり、また肉、ビール、という調子で、本日の取材についてあれこれ熱っぽく語りつつ、追加は生ラム肉と野菜を1皿ずつ、90分の間に生ビール4杯も飲み、おまけにミルクの味が濃いデザートのアイスクリームまでたいらげ、ほろ酔い気分でビール園を後にしたのでした。