今日は午後、うらわ美術館に「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」を観に行った。会期が明日まで、妹が招待券を持っていたからだ。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、スロヴァキア共和国の首都であるブラティスラヴァで、2年に一度開催されている世界最大規模の絵本原画展である。うらわ美術館には、2009年展のグランプリをはじめ、受賞者11名の原画作品と、日本人作家の8名の原画作品を展示してあり、出品作の絵本も置いてあった。
『わにわにのおでかけ』、好きだなあ。山口マオさんの絵もいいし、小風さちさんのお話がまたいい。
まだ暑さが残る夜、ワニのわにわにはなかなか寝付けません。
すると、家の外をぞろぞろと歩くたくさんの足音がします。
好奇心を抑えられないわにわには、外へ出て、みんなのあとをついていきます。
“ずり ずり づづづ、ずり ずり づづづ”と這い進みながら。
たいこ橋を渡ると、なんと、そこはたくさんの屋台がでている大賑わいの縁日でした。
布団に入って寝付けずにいるワニの絵には笑っちゃったし、縁日にそぞろ歩いて行くワニなんて想像するだけで、愉快でしょ。
思わず心の中で「あっ!」と叫んだのが、スズキコージさんの原画。
不思議な絵を描く私が好きな絵本作家。『エンソ君きしゃにのる』なんて大好きだ。サンタクロースの靴下に穴があいているのを見つけたハリネズミの夫婦が、靴下をプレゼントするのに奔走するお話の原画も、色彩が独特で面白かった。
絵は下手くそだけど、描くのも観るのも好きなので、久しぶりに心が洗われるようだった。
明日からまた広報誌次号の取材が始まる。明日は建具職人を訪ねて長野県伊那へ。社史のライティングもガンガン進めなくてはいけない。束の間の心のお洗濯でした。