小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

動物の統合医療医

2015-09-16 | 犬&猫との暮らし
8月の終わりに動物の自然療法医・統合医療医である
しんでん森の動物病院院長の森井啓二院長に
お話を聞く機会があった。


森井先生は北大獣医学部の1年生の頃、
エドガー・ケイシーの書物を読んで触発され、
独学で代替療法の勉強を始めたのだそうだ。

イギリスやアメリカの最新の治療技術や薬剤情報が
時差なく入ってくるオーストラリアに渡って学び、
ホメオパシーも極めていらっしゃる。
漢方、ホメオパシー、メディカルハーブ、
ホモトキシコロジー、鍼などなど、引き出しがいっぱい!


開業以来、四半世紀にわたって、
西洋医学的な一般診療に、こうした代替療法を取り入れ、
動物の統合医療を進めてこられたのだけど、
一次診療も二次診療(セカンドオピニオン)もこなす。
最近はほかの獣医師さんとも連携を深める一方、
人間の医師も交えた勉強会を重ねているそう。
DR.NORIKO自然療法院の宮野先生のことも、
同じホメオパシー医だからか、よくご存じだった。

ホメオパシーにしても漢方にしても、
まだまだ進化している最中なので、これからもっと
よりよく使えるようになるんじゃないかなとおっしゃる。
特にがんの治療では、
いまだに抗がん剤を使う病院が多いけれど、
いずれ抗がん剤は「大昔の治療法」になっていくと思うと。
そういえば、人のがん専門医である帯津良一先生も
同じことをおっしゃっていた。

がんにもよるけれど、抗がん剤は
治療というより体を壊してしまうことが多い。
実際、森井先生の病院では、抗がん剤より
抗がん剤以外の治療法のほうが、圧倒的に治癒率もいいし、
平均すると、動物たちの残りの寿命も長いのだそうだ。

急性期でも、自分に使ってほしくない薬は
動物にも使いたくないとおっしゃっていた。
治療の選択肢が多いので、何パターンもの組み合わせを
考えられることも、森井先生の強み。

驚いたのは、森井先生が、最近新聞の広告で見た
『君が代 その音霊は~』の著者だったこと。


休日には北アルプス、南アルプスに登り、
自然の中に身を置くという森井先生。
自然を尊び、野生動物の保護にも造詣が深い。

とってもバランスのよい方で、
元気や希望を与えてくれるお話に
全身の細胞が生き返る思いだった。
コメント
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