小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

治るまで長かったカヤの膀胱炎

2017-05-01 | 犬&猫との暮らし
いつの間にか5月になっている。なんと、まあ…。
さて、カヤは1月の下旬から長く膀胱炎を患っていた。
ある朝、ペットシーツについた血尿に、慌てて病院へ。

採尿して白血球や菌の有無を調べて、
教科書通りの基本的な抗生剤を投与したのだけど、
翌週の尿検査でも、白血球も菌も減らず、
抗生剤を変えて1週間投与した後に、
改めて尿検査をした結果も、おもわしくなかった。

しかたないので、薬剤感受性検査をして、
有効な薬剤を確定することになった。
酒井先生はできるだけ飼い主に経済的な負担がかからぬよう、
別途検査費用がかかるものは、いくら必要なことでも、
慎重に対処してくれ、当たり前のようにことを進めず、
費用も含め、事前によく説明もしてくれる。

自然療法の薬液や錠剤に比べれば、
この感受性検査も驚くほど高価ではないのだけど、
庶民派ドクター酒井の気配りはありがたく、胸にしみます。

今回は外部の検査機関に薬剤感受性検査を依頼。
薬剤は10種類まで同じ検査費用だとのことで、
先生はマックス10種類の検査を依頼していました。

結局、カヤの膀胱炎の引き起こしている菌は
初めの1週間と次の1週間に投与した抗生剤に
薬剤耐性をもっていたことが分かり、感受性がある薬剤に変更。

それでも、なかなかしぶとかったけれど、
4月下旬に3カ月かかった菌との戦いは終息し、
私も毎週の採尿作業を返上したのでした。

膀胱炎の治療をしている間、2月に入ってのことでしょうか、
気が付くと、カヤの尿漏れが収まっていた。
「ぽたぽた」がなくなっている?


舌を出してスヤスヤ

もしかしたら、カヤの尿漏れは膀胱炎が要因だったかも。
ということを先生に話すと、おそらくうちに来る前から、
カヤは慢性的に膀胱炎を患っていたのだろうとのことでした。

膀胱炎を繰り返すと、膀胱内の粘膜が肥厚してしまい、
肥厚した粘膜の深部まで菌が入り込んで繁殖すると、
薬剤が行きわたりにくいとか、尿で押し流しにくい、
といった支障が出てくるのだそうだ。

そして、さらに膀胱炎になりやすくなり、
発症すると、完治しにくくなるという悪循環を定着させてしまう。
季節の変わり目で免疫力が下がっていたり、
過剰なストレスなどによって、発症することもある。

ああ、もっと早く気付いてあげればよかった。
ちょいちょい頻繁にオシッコに行くこともあったのに…。
それは「尿漏れの延長」ではなく、
「尿漏れの原因」を作っていた症状のひとつだったのだ。

カヤは特にぐったりする様子もなく、普通に生活していたけれど、
血尿が出るまで、残尿感などで気持ち悪い思いをしたことでしょう。
カヤ、ごめんね。

オシッコのpH値が高いアルカリ性尿だと、
膀胱炎やストルバイツ結石を発症しやすいといいます。
その予防効果が高いといわれているのが「クランベリー」だと聞き、
さっそくサイペットの「クランベリー顆粒」を購入。


カヤの場合、新しい何かを与えるときには
漏出性腸炎を再発させないように注意が必要なのだけど、
「クランベリー顆粒」には悪い反応がなかったので
朝晩フードに混ぜてやるようになりました。

クランベリーは、人間にも同じ効果があるそうで、
アメリカなどでは古くから薬用として使われてきたらしい。
期待していいかな。
コメント (4)
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