小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

逸走した猫の捕獲劇

2017-05-03 | 犬&猫との暮らし
猫の捕獲劇は、管理人さんから「階段の踊り場に猫の糞尿があり、
どうも館内に猫が迷い込んでいるようだ」と報告されたのがはじまりだった。

「共生」を促す具体的な活動はしていないのだけど(苦笑)、
創設から10数年来、私が「ペット飼育者連絡会」の代表のままなので、
管理人さんや理事会の人からのペットの苦情や相談は、私のところに集まります。

通常「猫が階段の踊り場で排泄する」とは考えにくいのだけど、
実際にしてあった(写真もある)というのだから、そうなのでしょう。

マンションの外から猫が入ってくる可能性は低いと思って考えていると、
午後になって管理人さんが「2階に猫がいます!」と言ってきた。

見に行くと、顔の可愛い白っぽい猫ちゃんが、
吹き抜けになっている2階部分の壁際にうずくまっていた。
小声で「大丈夫よ~」と言いながら、ゆっくり近づいたら、
追い詰められたと思ったのか、そこから、なんと1階に飛び降りてしまった。

「ニャンパラリ」という感じじゃなくて、
なんだか少しダメージを受けたような着地に見えた。ああ、私が悪かった。

そのあと管理人さんと2人で追い回したわけじゃないのだけど、
最後には1階の廊下の奥に追い詰められた形になった。
どれくらいの時間、館内を逃げ回っていたのか、ずいぶんと汚れ、疲れているみたい。


管理人さんが「首輪をしている」と言ったので、どんな首輪か聞くと、
「白に青い縁取りだった」と言う。
私はその首輪に覚えがあった。
かつてマンション横の駐車スペースで行き倒れていた、
Tさんの猫が同じタイプの首輪をしていたのだ。

正確にはその子は、Tさんが室内飼いしていたわけではなかった。
首輪をしていたから、野良ではないと思ったけれど、
どこのうちの子か分からなかったので、私が一時亡骸を引き取って、
近隣で聞き取りなどをするうちに、Tさんがその子を
地域猫として世話をしていることが分かったのだ。

きっと今回も、Tさんがキーパーソンだ。

だとしても、なんとかこの猫ちゃんを捕獲しなくては…。
けれど、誰が近づいても「う~う~」と威嚇する。

妹に応援を要請し、あれこれ手を打ち、作戦を練っていたところ、
仕事帰りの居住者の男性が、首根っこをつかまえる方法で
捕獲してあげると言い出し、果敢にトライしてくれたのだ。
「ええ、無茶だよ~!」と思ったのだけど、その人は怖気づくことなく、
軍手をして、猫に向かって行った。

その猫は恐怖のあまり逆上し、激しく抵抗する。
男性は引っ掻かれて傷を負い、猫も爪を割ったかして出血したけれど、
最後には、私が用意したカヤのケージに入れることができた。やれやれ。

無理やり首根っこをつかまえられて興奮したのでしょう、
そこらじゅうに失禁したので、1階の廊下は猫ション臭が立ち込め、
「消せるだろうか」と不安になるほどの状況になってしまった。

猫ちゃんが入ったケージにはすぐに布をかけて、周りを見えなくしてあげて、
Tさんの玄関のドアには、連絡を乞うメモを残した。

「まったくもう、ビールでも飲んじゃおうかな」と思ったときに、
携帯が鳴った。やはりTさん宅の飼い猫だった。

ご亭主が飼い猫3匹を逸走させてしまい、2匹はすぐに戻ってきたのだけど、
捕獲された「シロちゃん」だけが、2晩帰ってこなかったのだそうだ。

あいにくシロちゃんはご亭主には懐いていないらしい。
シロちゃんが懐いている奥さんは連休を利用して今日まで不在。
ご亭主はひとりオロオロしていたらしいが、
もっとオロオロして、怖くて痛い思いをしたのはシロちゃんですよ!

ご亭主はシロちゃんを抱っこできないようなので、
ケージごとエレベーターで何階も上の階に運び、
玄関の中で扉を開けてやると、目にも止まらぬ速さで、
室内に走り込んでいったシロちゃんの姿に胸が痛んだ。

Tさん宅の猫ちゃんは、みんな保護猫だそうなので、
なかなか懐かないのかもしれないけれど、
だとしたら、なおのこと逸走には気をつけなくちゃなりません!!!

シロちゃんが懐いているという奥さんが一時間でも早く帰宅して、
シロちゃんの心のキズを癒してあげてほしいなあ。
コメント
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