小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

桃太、逝く

2018-10-09 | 犬&猫との暮らし
食欲もなく、具合が悪そうにしていた桃太を
晴子さんがいつもの病院に連れて行ったのが8月25日。

精密検査のために小動物医療センターにも足を運んだ結果、
心臓に血管肉腫が見つかった。

血管肉腫って? 知っていますとも、
カヤの脾臓にできた腫瘍が「血管肉腫の可能性あり」
といわれたことから、何度も調べては泣かされた病名だもの。

血管肉腫は、血管の内側の細胞がガン化した状態で、
心臓や脾臓に多く発症するのだそうだ。
桃太が意気消失していたのは、心臓の周りに
血が溜まっていたからだそうだ。

それからの桃太は、ちょっと不安定になると、
通院して血を抜いてもらうという対症療法と、
抗がん剤は使わず、免疫療法をすることになった。

晴子さんは、桃太の食事にも気を付けていた。
血管肉腫を発症してしまっても、
免疫力をつけておくことはとても重要だからだ。
がんや腫瘍のための特別療法食も用意した。

私は、桃太の血管肉腫を知ってから、
クリが使っていた、歩行を介助するハニカム胴着や
横になったまま運べるハニカムマットを持って行った。
数カ月前にカヤが使ったものだ。

20何キロの桃太が、よろけるようになったときに
持っていると、使わなくても心強いと思ったから。

8月25日からまるまる5週間、
9月30日の朝、お散歩をしてフードも食べて、
そうこうしているうちに、急に具合が悪くなって、
それから4時間半くらいで、あっという間に逝ってしまった桃太。

「いろいろなものに書いてある通り、お約束通りに逝ってしまった」
と晴子さんは言った。そして
「カヤちゃんと、もう会ったかなあ」……って。

桃太のうそつき、またお散歩しようねって約束したじゃない!

亡くなる前日、免疫治療に行ったときの桃太。
痩せてもいないし、衰弱もしていない、普段とちっとも変らない姿。



桃太のことが大好きで、逝ってしまった桃太に
くっついて眠るシロップの写真が送られてきた。



涙腺崩壊でした。

亡くなった翌日、お花を持って桃太に会いに行った。
しっかりした体つきの桃太と健気なシロップに、
「涙滂沱として禁ぜず」でありました。
コメント
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