小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

仕事の山を越えて

2013-02-07 | 犬&猫との暮らし

 ブナが角膜を患い、認知症が加速しはじめた頃から、同時進行で4本くらい仕事を抱えていて、毎日その日のスケジュールをこなしていくことにいっぱいいっぱいで、「いついつまでにこれを終える」と決めても、明日のことは考えられなかった。

 へこたれそうになったことはないけれど、多分それは気が張っていたからだと思う。「いま、ここ」という言葉を呪文のように唱えながら、あの仕事を納め、この仕事を終え、転んで左腕を粉砕骨折した父の入退院に付き合い、遠方の取材も日帰りして、犬たちに何かなかったか心配しながら帰宅して、またパソコンに向かい、犬たちを代わる代わる病院に連れて行き……。

 そして、ブナを看取り、泣いている暇もなく課したノルマを果たすべく、時間を惜しんでパソコンに向かい、具合が悪くなったクリの世話をしながら、

 そうして、やっと昨日、大きな仕事の原稿を納めた。

 まだ多少のリライトやテープ起こしは残っているけれど、それはもう大したことはない。自分が決めた締め切りを1週間過ぎてしまったけれど、やっと脱稿した。

 「終わったよ、ブナ」とつぶやいたら、張り詰めていたものが緩んで、ぶわーっと涙が出てきた。気が抜けて、おいおい泣くほど余力がなかった。はらはらと、ただはらはらと涙がこぼれた。

 何とか乗り切れた。今度はクリの「いま、ここ」と向き合っていこう。


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1 コメント

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おつかれさまでした (モラ)
2013-02-09 20:59:59
お父様、怪我されたのですか。どうぞおだいじにしてください。高齢になると、ちょっとしたことでも大怪我になりますよね。自分達も他人事ではないですけど。
私はぜんぜん親の面倒をみていないので、耳が痛いです(笑)
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