2月の初め、ブナの姉妹犬ピッコイが前庭障害になったという連絡があった。正確には、発症してすぐにピッコイ母から携帯にメールがあったのに、通常確認している受信ボックスとは違うフォルダーに振り分けられていたため、ブログのコメントで知ったのだ。
前庭障害は意外と身近に存在する病気なんだなと思ったけれど、言いかえれば、ブナもピッコイもそれだけ長生きしているということなのだ。犬も人間同様、長生きすればそれだけ老齢性の病を患う確率が高くなる。
私が前庭障害を知ったのは、ノエホタ家のノエルが発症したからだ。ノエホタ母が一番うろたえたと思う。何しろ初めて見る症状で、初めて聞く病名だったから。
私はノエルの前庭障害の話を聞き、実際に首を傾けて同じ方向に歩いて行ってしまうノエルの動画を見ていたので、トチの眼震を見てすぐに前庭障害だと察し、その状態に接していたので、ブナが前庭障害になったときも慌てずに対処できたと思う。
多分ピッコイ母も、つい1カ月半前に発症したブナの状態を知っていたので、ピッコイのその様子から前庭障害だろうということが分かったろうし、どうなるか不安であっても、どういう経過をたどるか理解していたと思う。ピッコイ母はフルタイムで仕事に出ているので、ピッコイのケアに苦労したと思うけれど、幸いピッコイの回復はトチやブナより早かった。
ほたるは分離不安が激しくなり、留守番ができなくなったというが、留守番はできるけれど、ブナも年中私にくっついて回るようになった。ブナが熟睡している時は別として、私がお風呂に入ればお風呂の扉の前に来て、押し開けて入ってこようとするし、トイレに立ってもくっついてくる。耳が聞こえず、眼もおぼろになってきたので、きっと不安なんだと思う。
コマンドも聞けなくなった。指符を使っても従えないし、我慢ができなくなった。トイレも然りで、以前は家の周辺の道路になど排泄しなかったのだが、マンションを出てすぐに排便してしまうこともある。「ブナ、ここでするなら、家で済ませておきなさい」と言っても、もう聞こえないのだからしょうがない。
土手の階段もスムーズに昇降できなくなった。急な傾斜の土手を登るには後押しが必要だし、クリも足をとられて転ぶことが多い。それでも2頭は散歩に行きたがる。行きたがるうちは、いつまでも連れて行ってあげるからね。
若い頃のように「服従を徹底させる」などという気持ちはもうないので、多少あっちこっちにふらふら歩いてもブナやクリのペースで歩かせ、自由に匂いもかがせてあげている。あと1週間もしないうちにブナは14歳になる。
ほたるもピッコイも姉妹犬全員が、揃って元気で14歳を迎えるなんて、天国のトチもきっと喜んでいるに違いない。
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家ではまるで相手が人間かのように、接してしまいますよね。
大きな犬なので、なおのことかもしれません。
時に犬たちに支えてもらいながら、よくやってきたなあと思います。
またピッコイの「庄屋様的」お誕生会、期待してます!
今年はうちもちょっと高級食材でもてなそうかな。といっても、鶏のささみ程度か?