お気に入りのおもちゃで遊ぶカヤ
カヤの乳腺腫瘍の切除と避妊、右目の毛様体破壊手術は7月28日に行われた。日曜のその日に決めたのは、その日伊豆に取材に行くことになっていたので、それならその日を手術日に当て、酒井先生に預かってもらっていたほうが安心だと思ったからだ。
酒井先生は飼い主が遠方に出かけ、何かあってもすぐに駆け付けられない日を手術日に当てることは避けたいところだろうが、私の責任でお願いすることを理解してくれ、引き受けてくれたのである。
手術日の1週間ほど前のこと、酒井先生から右目に施す処置のリスクについて電話があった。予定している処置は硝子体内ゲンタマイシン注入によるに薬物学的毛様体破壊術で、これまで酒井先生は、施術が容易であり短時間で実施可能であることなどのメリットがあり、飼い主の経済的負担も少ないことから、眼科の専門医に何回かその処置をお願いしてきたし、ご自身も施術してきたそうだ。比較的よく使われていた処置だったので、今回も私にそれを提案してくれたのだった。
ところが、私に提案したあと眼科の専門医から、最近では確実性に欠ける(再発の可能性がある)ということと、腎毒性、肝毒性などが起こりうる可能性があることから、眼科医としては義眼挿入か眼球摘出を勧めていると聞かされたというのだ。
再発に関しても腎毒性、肝毒性に関しても「起こりうる可能性」はかなり低いというが、最近の傾向を知らされたのに知らん顔をしてカヤに処置はできないということで、私に電話をくれたのだ。酒井先生らしい。
いろいろ相談した結果、当初の予定どおり乳腺腫瘍の切除と避妊手術に加え、右目の硝子体内にゲンタマイシンを注入することとなった。
乳腺腫瘍が広範に散らばっていて大きめのものもあるので、その切除に時間がかかりそうだ。全身麻酔の量を気にしなくてはならない。避妊手術は卵巣のみの摘出とはいえ、腫瘍の切除に時間がかかれば卵巣の摘出も速やかに行わなければならないから、なおのこと目の処置は短時間で済む簡便な方法のほうがいい。ゲンタマイシンの注入は処置自体、数十分で済むと言うので、結果その組み合わせになった。
前日念の為、肺への腫瘍の転移がないかレントゲンを撮った。
大丈夫そうだったので、当日朝9時にカヤを先生に預けに行った。取材に出る用意をするためにすぐに帰宅する。自宅に車を走らせながらぼんやりと「これまでもいく度となく犬たちのいのちに対して覚悟しながら家に戻ったなあ」と振り返り、少し泣いた。
手術当日はカヤを入院させるつもりだったが、先生がカヤが帰りたい素振りが見せられるほど麻酔の覚めもよければ、病院で預っておく理由はないというようなことをおっしゃった。それもそうだ。とりあえず出先から何度か電話を入れてみることにした。
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