自宅の近くに帯広緑ヶ丘公園があり、その中に帯広百年記念館がある。百年とは、帯広が入植・開拓されてから百年ということで、百年前の1882年(明治15)に、開拓の鍬が晩成社の幹部の一人である“鈴木重太郎”によっておろされている。
同館は帯広市 にある総合博物館で、博物館と創造活動センターの機能をあわせ持った複合施設で、常設展示では十勝の歴史・産業・自然を紹介し、博物館講座・郷土学習見学・自然観察会なども開催している。私が最も驚いたのは、100万年前、十勝平野は海だったそうで、その証拠にアンモナイトなどの化石が出てくるそうである。
館内には、アイヌ文化情報センター「リウカ」(アイヌ語で橋)もあり、アイヌ文化なども分かるので大変勉強になる。週に1回ほど行っているが、郷土史やアイヌ関係の書物もたくさんあり、まだまだ読み切れていない。
また、1階ではロビーコンサートや「十勝の戦後・昭和の記録(写真集)」、遺跡、地元作家の絵画展なども開催されている。北海道各地のほか全国から、大勢の人が勉強のために訪れるようで、分野ごとの学芸員も常駐しており、詳しい説明もしてくれる。
帯広市には、帯広畜産大学や国際協力機構(JICA)帯広があり、外国人の人々もくるようである。JICAは、政府開発援助の実施機関の一つであり、開発途上地域などの経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的としている。
このJICA帯広のことであるが、記憶に間違いがなければ、鈴木宗男国会議員の“鶴の一声”で設置が決まったように思う。この施設によって帯広市が、国際都市として名前が売れているとしたら、彼の功績も大きかったように思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員