リサイクルについて考えてみた。先日、友人の自宅の隣に2戸建てのマンションが建つことになり、建設業者がその地下を掘ったら、過去の所有者が50年前に家を建てるために使ったとみられるH型コンクリートブロックが出てきた。そのブロックが50個ほどあり、20~50センチの長さで切られ重さが8~20キロほどあった。建設業者に聞くと、廃棄物の処理は有料になるから、全て持っていってほしいという。
自宅の隣に居宅が建設中で、敷地の境界に雑草が生えており、これを防止するのに良いと思ってリサイクルすることにした。ホームセンターからセメントを買ってきてモルタルを作り、H型ブロックをつないだ。持続可能な開発目標であるエスディジーズの実践で、“住み続けられるまちづくり”になるだろう。コンクリートだから燃えないゴミで、地球環境を考えると、下の写真に写っているリサイクルしかないだろう。
資源は有限だから、これからの時代はいかに廃棄される物質を少なくして再利用していくかであろう。地球を汚しているのは人間のみであり、人間の責任だろう。他の動物は排泄物を含めてリサイクルして、循環型生活を送っているのである。
戦後の間もなくのことであったが、野菜農家は人糞を畑に蒔き、それを私たちは食べてガンにもならずに育ったのである。そして、マイカーにも乗らなかったおかげで、認知症にもならなかったのである。
日本は物質的に豊かになったが、本当の豊かさを得たのかに疑問を感ぜざるを得ない。確かに、物を直すより買った方が安いかもしれないが、リサイクルも考えるべきで、まだ使うことができる家などが、どんどん壊されていくのである。
“もったいない”という言葉が聞かれなくなってから久しい。もったいないという言葉はいろいろな使われ方があるが、この場合の“もったいない”とは、「捨てるにはまだ早すぎる」という意味である。
『十勝の活性化を考える会』会員