赤い水性の部屋

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次いってみよー

2006年11月15日 | Weblog
 「次いってみよー」
 ご存知、ドリフの名台詞(めいぜりふ)である。コントなどに落ちがついたときに言う言葉だが、この言葉、生きていくうえでとても大事な言葉だと思う。
 何か大きなことを成し遂げたとき、失敗したとき、感動的な場面を体験したとき、大きな恋(失恋)をしたとき・・・。とにかく、何か大きなことが終わると、気が抜けるし、燃え尽きてしまうことがある。「大好きな人と別れたら、もう恋なんてしない」などという人もいるだろうし、思い出を大事にしたいといって、パッタリとその活動をやめてしまう気持ち、よくわかる。
 それでも我々は生きていかなければいけない。ならば、よりよく生きなければならない。よりよく生きるとは、いい成績をとるとか、仕事に成功するとか、裕福になるとか、そういうことではない。何かに向かっているとき、目標を持っているときが、よりよく生きていることだと思う。だから、がんばって苦しいときは生きている証拠。成長している証拠。自分が下手で嫌になるときは、上手くなっている証拠。
 正直言って、こんな小さな中学(全校生徒300人ちょっと)の吹奏楽部を指導していて、こんな立派な演奏会ができるなんて、9年前の自分には想像もしていなかった。実際、浜松にそんな学校はなかった。本番中は、これを最後にしても満足できるような時間だった。それと同時に不安になってきた。このままだと終わる。そう思った。でも終わってはいけない。新しいメンバーが待っている。残してくれた先輩たちがいる。送り出した先輩に応えるのは、「君たちが最高だった」ではなく、「君たちの残したバンドはこんなに成長したんだ」ということだと思う。だから、今までの活動、実績に頼ることなく、新しい活動を始めようと思った。3年生のみんな、卒業生のみんな、急に部活が変わったと寂しく思うかもしれないが、それがあなたたちへの感謝の表れだということをわかってほしい。
 しばらく休んだ後、「次いってみよー」と元気にスタートできた。「本当に全国大会を目指さないか?」という言葉で始まった。新しい目標ができた。

 前の恋をいつまでも引きずっているよりも、新しい恋をしたほうが明るくないか?次の生活を夢見て新しい進路先を探し出すほうがカッコイイぞ。部活を引退した中学生、高校生、定年で退職された方(ウチの母親も60歳になったらしい)、何かを終えて少し寂しい方、大きな失敗をして悩んでらっしゃる方・・・少し休んだら、声に出してみませんか?「次いってみよー」