先日、家の中を片付けていたら、子どもたちを撮ったビデオテープがでてきました。なつかしいなと、少しずつ家族みんなで観ています。
ちょうど反抗期で私たちのいうことを全くきかない長男も、ビデオを観るときは、だまって自分の赤ちゃんだったときの姿をみながらニコニコしています。弟たちも、自分のお兄ちゃんが自分より小さい姿をみて、「この鬼のようなお兄ちゃんに、こんなかわいいときがあったのか?」なんて信じられない様子ですが、「だっこしたい!」などと言っています。それに対し本人は、「気持ち悪いから。」と一言。
長男が生まれたときは私も一年生おとうさんなのですが、その時の子どもへの関わり方は、上下関係だけでなく、ときには同じ目線に立っている様子がみえます。また、子どもへの関わり方に、ゆったりとした余裕すら感じます。それに比べ現在の自分は、常に上からものを言っているような気がしました。
一番気になったのは、今、子どもたちへの関わりにとても余裕がないような気がしたのです。たとえば、今は会話が最低限のような気がします。昔は子どもとの会話がとにかく長く、今は、とても短く簡潔になっていると思ったのです。たぶん、私の方に余裕がないからだと思いました。
今は厳しいお父さんが、生まれたばかりの息子の前で、ばかなあやし方をしている姿をみて、「昔のお父さんは、こんなばかなことをしていたんだなあ」と思っているのだろうと思います。また、自分でも、ちょっとはずかしい気がします。
ただ、兄弟、親子とも、なんとなく昔を振り返るいいきっかけになったのではないかと思います。特に自分にとっては、仕事でも家庭でも、気持ちに余裕のない今を感じ、見直すいいきっかけになったのではないかと思いました。
みなさんも、撮りっぱなしになっているビデオはありませんか? 撮るだけでなく、時々観たらどうでしょうか。はずかしい場面もありますが、自分を振り返るいい機会になると思いますよ。
yasu