この講習会は、1月25日から2月22日までの毎週水曜日 午後1時30分~午後3時30分まで計5回開催され、今年度は定員を上回る23人が受講しています。
第1回目の25日は、最初に、苫小牧視覚障害者福祉協会 会長の江尾 清さんから、情報化社会の中で、視覚障がい者にとって広報紙などをテープに吹き込む音訳活動や対面朗読を行う朗読ボランティアの存在がますます重要になってきているというお話がありました。
次に、苫小牧市朗読赤十字奉仕団 委員長 大泉和美さんと同団の大寺ヒロ子さんから、朗読ボランティアの活動内容、朗読の基本について説明の後、早速、受講者に簡単な文章を読み上げてもらい、アクセントの付け方や区切り方によって全く違う内容になってしまう、と指摘をしていました。
2回目の2月1日は、講師の大泉さん、大寺さんにサブ講師の守暁美さん、柳澤多賀子さんが加わり、いよいよ文章の読み方と実習に入りました。
受講者の皆さんは、アクセント辞典を片手に、同音異義語のアクセントのつけ方や、文章の区切り方などに取り組んでいました。
受講者の一人は、「明りょうに読みさえすれば、相手に伝わると思っていたのですが、実際は本当に難しいですね」と話していました。
ここで問題です。次の文章の内容が正しく伝わるためには、どう読んだらよいでしょうか?
「私の背の高さくらいのリンゴがたくさんなっている木がありました。」(回答は次回)
視覚障がい者の立場から、朗読ボランティアにエールを送る江尾会長