VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

GYAO!最後に「永遠の桃花」配信してくれてありがとう!

2023-02-20 21:12:34 | 永遠の桃花

今、他の方のブログで知りました💖検索したら

ヒットしましたよ。

3月31日迄に多分全58話配信してくれるのですね。

もう  本当に嬉しくて  思わず記事書いちゃいました。

「沼る」とはどういう事かを教わった作品です。

今も あまたのドラマ 映画 見てるけど、

ここまではまった作品は  ありません。

私、自分でも きっと気が狂ったに違いないと

思っています😅

GYAO!さん、最後までありがとうございます💖

感謝が尽きません🤗


桃花徒然 その93

2023-02-20 15:29:46 | 永遠の桃花

枕上書 番外編より

 

折顔上神、弾劾書の出来具合に言及した帝君に・・・

眉をひそめ  「こんな時に  まだそんな冗談を・・」

そうして「( ゚д゚)ハッ!  まさか!」

・・帝「多議に 少々入れ知恵をした・・」

 

淡々と言う帝君に  折顔上神は呆気に取られた。

「・・・貴方が書いたものだったとは!」

帝「言葉や文章については ほとんど 多議自身が

推敲、作成したものだ」

折顔「何故・・・?」

帝「今の局面は  なかなか良いと思わないか?

全ての人の思惑が  一目瞭然になった・・・」

動揺一つない 泰然とした帝君の言動を受け

折顔上神は  頭を高速回転させた。そうして

一瞬のうちに すべてを理解した。

・・・ああ、この数日間の憂いを すべて 

犬に食べさせたいよ・・・🤦‍♂️

 

その頃までに すでに二人は碧海蒼霊のほとりに

差し掛かっていた。

帝君は雲船を召喚すると 折顔上神を見た。

「もうこんな時間だが、石宮までついてくるつもり?」

付け足して「やめておいた方が いいでしょう。従者は

私たち家族三人の世話で忙しいから、貴方をもてなす

暇はない・・・」

 

折顔は  しばし言葉を失った。自分がここまでついて

来てしまった事に腹が立った。

・・本当に 考え無しだった・・😡

 

しれっとして 一人 船に乗り込む帝君を見ると、

余計にいらつく。少し考えて 帝君の背中に向かって

呟いた・・・

「家族三人って。家族三人いるからって、偉いのか?

😡」

その後、少し冷静になると・・・

確かに  なかなか偉いな・・・って思った。

ため息をつく・・自分が不憫に思え、 寂しく

向きを変えると  一人っきり、帰って行った。

 

一方、鳳九は この弾劾の一部始終を  帝君が

帰ってくる前日に、従者から聞かされた。

自分が習った歴史では、危機に瀕したこの時

帝君が命を受け  臨時の神王となって戦いに

勝利するも  その後、治世には興味がないとして

自ら神王の座を譲り渡し、 碧海蒼霊に戻った

 となっていた。

自ら譲り渡すのと、弾劾を受けて下りるのとでは

その差は  あまりにも大きい。

26万年後 四海八荒において、帝君に  そのような

無礼を働ける者などいようか?

鳳九は怒りのあまりに その場で泣き崩れた。

その夜は 怒りに悶々として眠れず、そうして

帝君の思いはいかばかりかと 思い遣った。

その為、朝もまだ明けぬうちから厨房に入って

帝君を少しでもいたわれるように、と

豪勢な食べ物を作る事に丸一日を費やした・・

 

小仙童が帝君の帰還を告げに来た時には 丁度

最後の料理を煮込み始めたところだったが

伝言を聞くと、鳳九は すぐに火を止めて 

帝君の待つ寝殿へと走った。

しかし、途中で気付く。

今日一日  厨房の中にいたせいで、身体中に 油や煙の

臭いが染み付いているわ・・・

慌てて近くの客間に駆け込んで サッと沐浴を

済ませる。

 

寝殿に入ると ちょうど 帝君も沐浴を済ませたところ。

玉の椅子に座って 背中にできた傷を 従者に手当して

もらっていた。それはB上神との最後の戦いの際

B上神が繰り出した蒼雷鞭によってできた傷だった。

蒼雷鞭は  八荒の神器における兵器ランキング上位

にある神兵器であり、それによって付けられた傷は

生まれつき回復力が異常に速い帝君であっても

癒えるには  数ヶ月もかかる。

 

従者が  薬を準備している時、帝君は寝殿に向かって

くる 足音をきいた。足取りの乱れや躓きは

走ってくる者の気持ちが  いかに急いて、心が

乱れているかを物語っていた。

 

処置が済むと  帝君は  衣をかきあわせて立ち上がり

振り向いた。予想通り  赤い衣の少女が

入り口に立ったまま 帝君を見つめていた。

 

「おいで」彼女に向かって手を差し出す。

(余談、中国語で  ごう来  って言ったのでしょうか?)