2月1日付の朝日新聞記事。(以下、抜粋します)
屈辱や絶望から生きる力を失い、「暗いいじめのトンネル」を抜けようとした・・・。
大津市の中学生が自宅マンションから飛び降りた行為を、第三者調査委員会の報告書はそう表現した。担任も校長もいじめを認識できた、と指摘。
子どもたちのSOSはなぜ見過ごされたのか。
(聞き取り調査後の)報告書は、男子生徒へのいじめが「透明化」(当たり前の光景となり気ずかなくなる)していた、と表現した。
いじめは連日のように教室内、廊下、トイレで行われ、クラスの多数の者が見ているにもかかわらず、クラスの生徒はこれを止めず、担任も現場を見ていたにもかかわらず、適切な対応をしていなかった・・・。
第三者委員会の横山委員長は、昨年8月から5ヶ月間に及んだ調査を「亡くなった少年の気持ちを常に忘れることなく取り組んできた」と振り返った。
尾木直樹委員は、「調査活動をしている間にも全国で何人も次々に亡くなった。それが一番つらかった。一刻も早く報告書を出して、ブレーキをかけたいと何回も思った」と話した。
男子生徒の父親の会見内容では、「いじめとは常に死につながる危険な行為で、犯罪であることを教師といじめをしている子どもたちは認識してください。物理的な暴行や傷害だけでなく、精神的な苦痛を与える無視や暴言、中傷も死に至らしめることを学校現場で教師の方々は教えてください」と、話した。
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映画「かかしの旅」の中でも、大津市の「学校現場」と同じように「いじめ」が日常的に繰り返されていました。生徒へのいじめが「透明化」されているのが現状なんです。
「学校」で行われている行為は、私たち親にはなかなか表面化してこない。子どもが訴えてこないかぎりは。それだけ見えにくくなっている現状なのでしょうか。
親も、学校に任せっきりにせず、もっと関心をもたないといけないのかもしれません。
そして、「学校」を孤立化せず、保護者も地域も連携しながら、一緒になって考えていかなければならないのだと思うのです。
「いじめを風化させてはならない」 中学生の投稿もありました。
映画「かかしの旅」試写会、上映に向けて動きたいと思っています。
ぜひ、実現させてください。ご協力をよろしくお願いします。