とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

野草が繁茂する原野の土壌構造

2018年05月31日 | 日記
土寄せ後に空いたジャガイモの畝間に草を敷くために、ブタクサなどが生えた藪草を刈り払っていますと、地際にモシャモシャとした白い塊がありました。


梅雨が近付き湿度が上がってくると現れる菌類(糸状菌)のコロニーです。枯草に菌糸を伸ばし、餌にしています。


掘ってみると、菌が分解中の枯草の下にくずくずになった腐植の層があり、植物の根が食い込んでいます。その下に細根が張り巡らされた団粒土の層、更に下はごろごろの粘土塊の層。ブタクサが主体の草藪なので細根は少なく、団粒土層はあまり厚みがありません。


深くなるほど粘土塊が大きくなり、やがてカチカチの硬盤層にぶち当たりました。元田んぼで水が溜まりやすい地形である上に、ブタクサが藪を作って水分蒸発を抑制しているため、かなり浅い位置に硬盤層ができています。


このような土壌構造のままでは、野菜が根腐れを起こしやすく十分な生育は望めません。
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