とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

枯れた夏野菜および夏草のPH

2019年01月24日 | 日記
夏野菜全般に関して知見を得るため、本日も追加でPH測定を行いました。夏草についても何種か測ってみました。とりあえず列挙します。

<サンプルA:モロヘイヤの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.57にモロヘイヤの枯れ茎を投入
(5分後)7.80(10分後)7.98(20分後)8.26
※アルカリ性


<サンプルB:黄モチモロコシの抽出液>
畑湧水PH7.57に黄モチモロコシの枯れ茎を投入
(5分後)7.59(10分後)7.62(20分後)7.60
※弱アルカリ性


<サンプルC:ススキの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.56にススキの枯れ茎を投入
(5分後)7.73(10分後)7.74(20分後)7.80
※弱アルカリ性


<サンプルD:メヒシバの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.54にメヒシバの枯れ茎を投入
(5分後)7.74(10分後)7.82(20分後)7.91
※弱アルカリ性


<サンプルE:青ジソの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.56に青ジソの枯れ茎を投入
(5分後)7.64(10分後)7.71(20分後)7.76
※弱アルカリ性


<サンプルF:アカザの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.54にアカザの枯れ茎を投入
(5分後)7.68(10分後)7.78(20分後)7.87
※弱アルカリ性


<サンプルG:エノコログサの枯れ茎の抽出液>
畑湧水PH7.53にエノコログサの枯れ茎を投入
(5分後)7.62(10分後)7.66(20分後)7.70
※弱アルカリ性


昨日までのデータと合わせてみます。20分経過後のPH値です。

イネ科:黄モチモロコシ(7.60)※水もちが良く、腐植の多い土壌
雑草イネ科:エノコログサ(7.70)※水もちが良く、腐植の少ない土壌(人間の手が入った痩せ地)
シソ科:青ジソ(7.76)※水路際でよく育つ
雑草イネ科:ススキ(7.80)※湿地(多湿黒ボク土)
雑草ヒユ科:アカザ(7.87)※やや水はけが良く、腐植の少ない土壌(人間の手が入った痩せ地)
雑草イネ科:メヒシバ(7.91)※やや水はけが良く、腐植の少ない土壌(人間の手が入った痩せ地)
雑草キク科:ブタクサ(8.04)※やや水はけが良く、腐植の多い土壌(黒ボク土)
ツル性マメ科:穂高インゲン(8.07)
樹木性マメ科:大豆(8.15)※これ以上のPHは、黒土?(水はけが良く、腐植がほどほど)
樹木性ナス科:ナス(8.14)
アオイ科:モロヘイヤ(8.26)
ツル性ナス科:トマト(8.41)
ツル性ウリ科:西洋カボチャ(8.77)※これ以上のPHは、ひび割れ粘土?(よく乾き、スメクタイト型の粘土質が多い)
アオイ科:オクラ(8.92)
矮性ウリ科:ズッキーニ(10.03) ※矮性=短いツル性

並べて比較した結果、各野菜に要求される土質がかなり見えてきたように思えます。
コメント
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