マンションのエレベーターの中に落書きをする人がおったことから、エレベーターにモニターカメラを設置しています。
管理人質にモニター用のテレビ画面があり常時映像が写ります。
そして四六時中映像を保存する訳です。
時々モニターされいることを忘れます。
一人でエレベーター内にいるときに人に見られたくないふざけた格好をしたりして、全部記録されていることに気づいて、「ヤバッ!」と思ったりすることがあります。
従ってエレベーター内でも一切プライバシーは無い訳です。
監視されているのは嫌ですね。
日本も近い将来には、ロンドンのように街のいたるところにモニターカメラが設置されて個人の行動が全てモニターされる嫌な時代が来るかもしれません。
先日、女房と外出する時に管理人質に用事あるとのことで女房は先に出ました。
私は一足送れて一人でエレベーターに乗りました。
外は冷たい冬の雨、寒々とした空間、エレベーターの正面のガラスにぼんやりと自分の映像が映ります。
何となく後ろに人がいるような気配、気のせいです。
乗るときは誰もおりませんでした。
途中の階4階で一度止まり、ドアが開きましたが誰もいません。
待っていた誰かがドアスイッチを押した後気が変わって歩いて下りたかなんかなのでしょう。
エレベーターを出ると女房は管理人質の前で管理人と話しながら例のモニターテレビを見ていました。
多分私が一人で乗り込んで降りるまでを見ていたのでしょう。
そして2人で歩き出しながら
「今あなたとエレベーターに乗っていて途中で降りた女の人、確か○○さんに見えたけど、そうだったよね。だけど夏服だったよ」と言う。
まさか、背筋が凍る思いとはこのことです。
女房は、○○さんはこの夏に遠くに越して行ったのを忘れているのです。
女房には
「さあ、気づかなかったけど」
とあいまいに答えておきました。
カメラは人の目には見えないものまで捕らえるようです。
エレベーターは幽霊も利用するのでしょうか。
後半のくだりは作り話ですよ、勿論。