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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

階級社会

2005年12月15日 | Weblog
ある本を読んだら、日本社会はイギリス型の階級社会が築かれつつあるらしい。
上流社会、中流社会、下層階級、勿論下層階級が多数を占める。
そしてその階級の中で独自の文化が出来上がり、交流することも無くなるとか。

居住地も階級ごとに自然に区別されて住むようになり、話す言葉すら違った言葉になってゆく。
楽しむスポーツも異なり、子供の教育方法も異なってくる。
出入りする場所も異なってくる。

飲む場所も異なってくる。
立ち飲みが専門のグループ、高級バーに集うグループ。
街の食堂が専門の人、高級料理店でしか食事しない人。

そしてそういう階級間の文化は代々引き継がれる。
子供の教育にも引き継がれ、子供も同じような育て方をされる。
イギリスでは低賃金労働者の子供は自分も親のように労働者として生きることを当たり前と考える人が多いんだそうです。

他の階級社会についても、彼等は彼らなりに、私達は私達なりに生きる、お互いに邪魔しないで生きようといった社会になるんだそうです。

ある意味当たっているような気もする。
政治家の子供は政治家になるし、芸能人の子供は芸能人に、スナックのママさんなんかも娘が継いだりしていたり。
一流企業のサラリーマンの子弟はやはり一流企業に勤めたりする。
単に金持ちと貧乏人の差ということでもないらしい。
貧乏人でも上流社会の帰属意識を持つ人はいる。
成金の成功者は自分の居場所が無くなる。上流からはよそ者扱いされ、出身の下層階級からは裏切り者とみなされ、金はあってもさびしい人生になる。
イギリスではある階級から他の階級に移るには3世代必要だそうです。

住んでる世界が違うと居心地悪く、自分の慣れた世界で生きるのが楽だ、という事かもしれない。
場違いな世界で生きるのはストレスがたまるのも事実だ。

イギリス階級社会の伝統は、階級間のストレスも殆どない、既成の事実として受け入れられているそうです。
Them and Us、彼等は彼ら、私達は私たち。